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アルファベットの決算を投資家が嫌気した理由

2025年2月5日 18:56

アルファベット(GOOG)の決算を投資家が嫌気した理由は売上高が未達だったことに加え;

1. クラウド売上高が予想122億ドルを下回る120億ドルだった。成長率も前期の+35%から+30%へ下がった
2. 設備投資額が予想132億ドルを超える143億ドルだった。今年通年の設備投資ガイダンスも予想600億ドルを大幅に超える750億ドルだった
 
投資家は明らかに過剰なAIへの投資、そしてその投資が思ったようにクラウド売上高の増加に結びついていないことに懸念を抱いています。
 
マイクロソフトの決算でも、高水準の設備投資の割にはコアのクラウド(アジュール)の売上高の伸びがいまひとつだった点が嫌気されました。ちなみにマイクロソフトの場合、今年通年の設備投資ガイダンスは800億ドルでした。
 
このように過剰な設備投資に対して投資家の不安が高まる中で大幅に設備投資額をUP(今年通年のガイダンス650億ドル)したメタ・プラットフォームズだけ株価が上昇した理由はメタはAIファクトリーを有料で外部の顧客に使用させるのではなく、もっぱら自分でそれをインスタグラムの広告表示の改善などに利用しているからです。メタはそれ以外の用途でのAI提供はラマというオープンソースのモデルを採用しています。
 
ハイテク大手が設備投資を1行った場合、それが何倍の売上高につながるか? という尺度で見ると、過去10年間でリターンは大幅に下がっています
 
マイクロソフト 6倍→1.9倍
アマゾン 5.5倍→2倍
アルファベット 2.8倍→2倍
メタ 3.7倍→1.5倍
 
中国のディープシークのように廉価でハイ・パフォーマンスなAIを構築できる企業が存在するということはAIはコモディタイズされるリスクが高いことを示唆しており、実際、マイクロソフトも決算カンファレンスコールの中で「AIはコモディタイズされるだろう」と語っていました。その場合、際限なく設備投資を続けることを投資家がいつまで容認するか、保証の限りではないと思います。