チューリップ・マニア
2025年2月5日 02:13
チューリップ・マニアは1630年代にこんにちのオランダで起きたバブルです。
1581年、ネーデルラントは宗教、政治、経済面での対立によりスペインからの離反を宣言しました。1602年にオランダ東インド会社(VOC)、1621年にオランダ西インド会社(WIC)を設立、巨大な貿易ネットワークを築きました。
オランダは自社の船荷だけでなく他国の商品の輸送にも船腹を貸し、海運大国の道を歩みました。フリュート船と呼ばれるそれらの船は積載量が大きく、建造コストは安かったです。
さらに1609年にはアムステルダム銀行を設立、貿易ファイナンスに乗り出すとともに世界初の株式取引所を設けました。VOCは株式会社形態を取り、株式を発行して資金調達を行いました。株主はリスクを限定しつつ配当を受け取る事ができました。
このようなテクノロジー、金融面のイノベーションの関係でオランダはどんどん富を蓄え、バブル相場へとつながっていったのです。
とりわけトルコから持ち込まれた珍しい植物だったチューリップの球根は裕福層のステータス・シンボルになりました。
豊富な資金が市場に流れ込み、園芸品や美術品など贅沢品への需要が高まり、結果としてチューリップ・マニアが起こりました。
ごく珍種のチューリップの球根は、ひとつで家が一軒買えるほどの高値で取引されました。
また将来の球根の収穫を見越した先物取引も生まれました。しかしあまりに価格が高騰しすぎたため、1637年にバブルが弾けました。
船員や召使が普通の玉ねぎと勘違いしてチューリップの球根を食べてしまい大騒ぎになったというエピソードがあります。
また**「これからは貧乏人も球根を持てば金持ちになれる」**ということが流布し、ちょうど今日の暗号資産成金のようなラッキーな人が出たことも事実です。