不法越境者抑制法とトランプ減税延長をひとつの抱き合わせ法案として審議するアプローチが有力に
2025年1月5日 19:51
トランプの悲願は2017年に成立したトランプ減税(期限5年の時限法案=今年いっぱいで終了)を延長することです。
しかし上院(共和53:民主47)と下院(共和217:民主215)の議席差は僅かで、党内の足並みが乱れれば一巻の終わりとなるリスクが大です。
そこでもうひとつの大きな課題である不法越境者抑制法と抱合せにすることで、個々の議員が反対票を投じにくくするアプローチが有力になりつつあります。
このアプローチの利点はトランプ減税延長の実現可能性がUPする点です。問題点は本来無関係な不法越境者抑制法と合体させることで党内調整に数ヶ月の時間を要する点です。
つまり投資家目線からすれば、抱き合わせ法案ということになれば2025年末のギリギリまで法案が成立しないリスクがあるということです。これは大方の投資家が予想していたことなので、大きなサプライズではありません。
しかしトランプが大統領就任早々に公約通り関税を引き上げる(カナダ、メキシコは25%へ、中国は60%へ)のであれば、それはインフレを誘発するとともに、駆け込み消費の反動としての消費低迷を招く可能性があります。まずそちらの洗礼を浴びて、その後で景気にとってプラスな材料がもたらされるというのであれば米国経済のUP & DOWNは乗り心地の悪いものになります。