1月効果
2025年1月2日 18:24
ひとつ前の記事で1月バロメーターを紹介しましたが、1月効果はまた別の概念であり、両者を混同してはいけません。
1月効果とは「ボロ株が1月にふらふら上がる」現象を指します。
なぜそうなるのでしょうか?
これは年末の節税対策と関係があります。
ある年、サラリーマンが株式投資でしこたま儲けたとします。米国では毎月のお給料(=この分は給与天引きで予め税金が引かれています)と株式投資の利食いを合算し、4月15日に確定申告します。
すると株式投資でデカい利益が出て、所得がUPすると、株式投資の利食い分だけでなく、毎月のお給料で、すでに税金が引かれている分に関しても「税率が上がった関係で徴収不足になった!」という理由で、ごっそり追加で持っていかれるケースが出るわけです。
具体例で示します。独身者の課税所得と税率は下のようになっています。
1万1千ドル以下 10%
1万1千ドル〜4万4千ドル 12%
4万4千ドル〜9万5千ドル 22%
9万5千ドル〜18万2千ドル 24%
18万2千ドル〜23万1千ドル 32%
23万1千ドル〜62万6千ドル 35%
62万6千ドル以上 37%
上のタックス・ブラケットで所得が18万ドル付近の人は、ちょっと株式投資の利食いが出たことで税率が24%から32%に跳ね上がるわけです。その結果、200万円もの税金の追徴がトリガーされてしまいます。
(それなら、この際、自分のポートフォリオの中でいちばんクソな株を処分し、実現損を出すことで、今年の株式の利食い益と相殺しよう!)
これがタックスロス・セリングです。
そんな風に、その年、こっぴどくヤラレている銘柄ほど、年末にこれでもか!これでもか!という売り叩きを浴びる……その売り物が1月には切れて、今度は逆にふらふらと株価が上がる……この現象こそが1月効果というわけです。
なお1月効果はボロ株が対象となる関係で、そればかり狙ってトレードすると、あなたのポートフォリオが汚れてしまいます。つまりクソ株オンパレードになるということ。
またいまみたいに金利が上昇しているときは経営内容の悪いそれらの企業は利払い負担が増える、倒産リスクが増えるなど、悪い事だらけです。
だから1月効果狙いのスリルに酔い、投機的なトレードするのもほどほどに。