コメ相場とノウハウの蓄積
2024年12月6日 21:33
日本における米(コメ)の商品取引は江戸時代に始まりました。江戸時代、米は日本経済の中心的存在であり藩の収入(石高)や年貢の計算単位でもありました。
1730年(享保15年)大阪の堂島米会所が取引を開始しました。これが世界で最初の商品取引所です。
そこでは現物取引だけではなく先渡し契約の取引も行われました。さらに近代的先物取引の原型も堂島で生まれたのです。
商人や投機筋が堂島でトレードするにあたり、手引書の類も登場しました。おもに取引ルールやデータを収録した「堂島相場書」、ビジネスマン相場師の本間宗久が書いた「酒田戦法」、牛田権三郎の「三猿金泉秘録」は名著とされています。
酒田戦法はテクニカル分析の基礎のローソク足を活用し相場の動きを視覚化しました。相場の動きは人間の心理に基づくという考えからチャートのパターンや形状を観察し法則性を見出そうとした初期の試みと言えます。「三尊天井」、「三空」は彼が広めた考え方です。
このように日本は先物取引の歴史が古いため、すぐれた相場の格言も沢山残されています。
「頭と尻尾はくれてやれ」
「相場は二度なし」
「相場は曲がりやすい」
「見切り千両、損切り万両」
「相場は八分目」
「人の行く裏に道あり花の山」
「相場は相場に聞け」
「休むも相場」
「利食い千人力」
「相場は気迷いのうちに育つ」
「下手なナンピン怪我のもと」
「相場は天井三日、底百日」
「もうはまだなり、まだはもうなり」
「順張りは甘く、逆張りは辛い」
「天井売らず、底買わず」
「命金には手を付けるな」
などは世界に通用する素晴らしい格言だと思います。