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中国が米国の関税引き上げの脅しに対し半導体製造に必要な素材の輸出規制を発表

2024年12月3日 21:17

今日中国は米国の「関税を引き上げる!」という脅しに対し、報復措置として半導体製造に必要な素材の輸出を制限することを発表しました。

今回対象となるのはガリウム、ゲルマニウムなどです。
 
中国がガリウムおよびゲルマニウムの輸出を規制したことにより、これらの材料を使用する半導体産業全般に影響が及ぶと考えられます。
 
特に、ガリウムはガリウム砒素(GaAs)や窒化ガリウム(GaN)などの化合物半導体の製造に不可欠であり、これらは高速通信デバイスやパワーエレクトロニクス、LEDなどの分野で広く利用されています。短期的にはメイコム(ティッカーシンボル:MTSI)などのメーカーは影響を受けるでしょう。しかし中期的には代替供給源に切り替えることで影響緩和は可能だと思います。
 
一方、ゲルマニウムは光ファイバー、赤外線光学機器、太陽電池などの製造に使用されます。そのため、ガリウム砒素半導体だけでなく、ゲルマニウムを使用するデバイスやシステムにも影響が及ぶ可能性があります。ゲルマニウムはカナダ、ロシアでも生産されています。
 
ガリウムの世界生産量の約98%を中国が占めています。ゲルマニウムの供給における中国のシェアは約60%です。
 
どちらかといえばゲルマニウムのほうが用途は限定されているため、ガリウムほど広範囲な影響はないと思われます。