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ハーツ・グローバル・ホールディングス

2024年11月22日 04:25

ハーツ・グローバル・ホールディングス(ティッカーシンボル:HTZ)はハーツ、ダラー、スリフティのブランドを通じて世界各地でレンタカー事業を展開しています。

同社は米国、カナダ、南米、カリブ海、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリア、中東、ニュージーランドなど、約160の国と地域で約11,400の拠点を持っています。
 
同社の市場シェアは約7.24%で、エンタープライズ・ホールディングスの27.03%、エイビス・バジェット・グループの9.27%についで世界第三位です。
 
同社の株価が2023年9月以降大幅下落した主因は、業績悪化によります。
 
2024年11月12日に発表された第3四半期決算では、売上高が前年同期比で約5%減少し、26億ドルとなりました。また調整後の1株当たり損失は0.68ドルで、アナリスト予想の0.46ドルの損失を上回りました。さらに、車両に対して10億ドルのノンキャッシュ減損費用を計上し、これが業績に大きな影響を及ぼしました。
 
その原因を作ったのは同社が2021年にテスラ車を10万台購入したことにあります。テスラはレンタカーとしては人気がありませんでした。加えてその後の市場環境の変化でテスラは値引きを行い、その結果ハーツが購入したテスラ車の残存価値が大幅に減少しました。EVの修理費用の高さ、中古車市場での需要低下も、車両価値の下落に拍車をかけました。
 
これは同社にとって痛い経営判断ミスだったわけですが、いまはEVを処分し、業績の立て直しに専心しています。
 
これが功を奏してレンタカー1台当りの月間償却コストは新型コロナ前の253ドルからピーク時には592ドルまで上昇したものが、いまでは300ドルを割り込むところまで下がってきました。償却負担が減ったことは将来利益が増える可能性があることを示唆します。
 
また借り手のないテスラを処分したことで落ち込んでいたレンタカー1台当りの月間平均売上高は1500ドルを超える水準まで上昇しました。
 
2024年9月で〆た四半期決算は売上高が前年同期比−5%の25.8億ドル、EPSが前年同期比−197%の−68¢でした。
 
決算的には未だ回復がフルに反映されていませんが、最悪期は脱したと思います。