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テラドック・ヘルス

2024年11月21日 03:46

テラドック・ヘルス(ティッカーシンボル: TDOC)はオンライン診療プラットフォームの会社です。患者が自宅から医師とビデオチャットで診療を受けることを可能にしています。

同社は2002年にテキサス州で設立され2015年にニューヨーク証券取引所に上場しました。 新型コロナが流行した際、人気株になりましたが、その後、株価は低迷しています。
 
オンライン診療に際しては患者のプライバシーとデータ保護が最優先されるべきです。このためエンドツーエンドの暗号化、認証とアクセス制御、HIPAA(医療保険の携行性と責任に関する法律)ならびに欧州のGDPR(一般データ保護規則)を遵守した運用をする必要があります。
 
遠隔医療の銘柄ではドクシミティ(ティッカーシンボル: DOCS)が有名ですがドクシミティの対象ユーザーは主に医師や医療専門家であり医療専門家向けのソーシャルネットワーキングサービスを通じ同僚との連携、最新の医療ニュースの共有、キャリア管理、バーチャル訪問ツールなどを実現しています。
 
つまりドクシミティは競合関係にはありません。
 
テラドック・ヘルスは、企業や保険会社、医療機関などの組織を対象にサービスを提供しています。これらの組織は、従業員や保険加入者がテラドックのオンライン診療サービスを利用できるよう、契約を結び、それらの組織がサブスクリプション料金を支払います。
 
具体的には、企業は従業員一人あたり月額のサブスクリプション料金(PMPM: per member per month)をテラドックに支払い、従業員は追加費用なしでオンライン診療サービスを利用できます。また、保険会社も同様に、加入者がテラドックのサービスを利用できるよう契約を結びます。
 
一方、個人が直接テラドックのサービスを利用する場合、利用ごとに料金が発生します。ただし、企業や保険会社を通じて契約している場合、個人が追加で支払う必要はありません。
 
このように、テラドック・ヘルスの収益モデルは、主に企業や保険会社などの組織からのサブスクリプション料金と、個人からの利用料金で構成されています。
 
企業や保険会社がテラドック・ヘルスを利用する主なモチベーションは、加入者や従業員の健康管理を効率化し、結果としてトータルの医療コストを削減することです。疾病の早期発見と予防、
従業員や加入者の利便性向上、生産性の向上、医療費負担の最適化などを実現するわけです。
 
同社は遠隔医療サービスの先駆者として高い評価を受けてきましたが、近年の株価下落にはいくつかの要因が影響しています。2024年7月31日に発表された第2四半期決算では、8億3,800万ドル(1株当たり4.92ドル)の損失を計上しました。この損失には、オンラインメンタルヘルス事業「BetterHelp」に関連する7億9,000万ドルののれん代減損費用が含まれています。また、同社は通期の業績見通しを撤回し、投資家の信頼を損ねました。 さらに競合他社の増加、とりわけメンタルヘルス分野での過当競争が見通しを悪化させています。
 
同社のバランスシート上には12億ドルのキャッシュが乗っており、しかもキャッシュフローはポジティブです。
 
同社のコア事業である統合ケア部門における売上高成長率は0〜+2%程度であり、これはテコ入れする必要があります。またリテンション率は90%台であり改善の余地があります。
 
9月末で〆た四半期の売上高は前年同期比−3%の6.41億ドル、EPSは前年同期比−15%の33¢でした。