日本株は新しいナラティブを必要としている
2024年8月7日 01:37
日経平均は7月11日の高値42,426.77から8月5日のザラバ安値31,156.12まで−26.6%下落、ベアマーケット(弱気相場)の定義である「−20%」を満たしました。
普通、ベアマーケット入りすると、それ以前に囃されていた相場のテーマは投資家から放棄されます。
これまでの日本株の買い理由は「円安、インバウンド消費、デフレ脱却…」というものでした。
しかし為替は161.5から145.1へ円高に振れているため、もはや円安やインバウンドのストーリーは通用しなくなったと言えるでしょう。
日本株が上昇してゆくには新しいナラティブが必要です。
現実には既に日本のGDP成長率はマイナス成長(−0.5%)となっており、このところの急激な円高で今後企業収益は圧迫を受けることが予想されます。
つまり新しい買い材料を見つけるのは容易ではないのです。
しかも連邦準備制度理事会(FRB)は未だ実際には利下げをしたわけではありません。
これから、たぶん9月に、利下げがあるだろうというコンセンサスになっています。
しかも利下げ幅は0.25%ではなく0.50%という声もあり、日米の政策金利のスプレッドは狭まることが予想されます。
それは円安ストーリーを堅持するのには無理があることを意味します。
もし今後円安になるとすれば;
1. 米国の景気後退が到来しない
2. FRBは市場参加者が予期しているように矢継ぎ早に利下げしない
ということが必要になると思います。そのようなシナリオが現実のものとなる可能性は、僅かながら残っていると思われます。
普通、リセッションに入るのは株価指数が大きく乱高下している国が先ですから、その意味では米国よりも日本の方が遥かにリセッション・リスクは高いです。