投資戦略
2024年8月3日 11:46
投資戦略をアップデートします。
S&P500指数は7月16日に5669.67の高値をつけて以来下落中で8月2日金曜日の引けは5346.56でした。下落幅は−5.67%です。
値幅的にも、日柄的にも、調整局面は序の口と考えるべきであり、いまはゴチャゴチャとトレーディングしないほうが良いです。
市場のボラティリティがUPしている理由は、これまで(とうぜんそうなる)と考えて来られたテーマなり事象がグラグラ揺らぎ始めたからです。
AIブームひとつを例にとってもそれは顕著です。
これまでAIブームは(青天井だ)と考えられてきました。しかし設備投資を推進するハイパースケーラーは慎重な発言に変わってきています。
一例としてアルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)は第3四半期の設備投資額を第2四半期の実績132億ドルとほぼ同じに据え置くと発表しています。マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)は決算カンファレンスコールの中で「AI投資は向こう15年の事業戦略の一貫としてやっていることで、投資家としては長い目でこれを見て、我慢して欲しい」ということを2回嘆願しました。アマゾン(ティッカーシンボル;AMZN)は「AI投資は一直線で増えてゆくものではなく凸凹があるし、AWSの顧客からは料金を下げて欲しいというニーズが強く、それを実現するためには高価なGPUを廉価なカスタム半導体に置き換える必要がある」と述べました。
唯一、AIを外部に販売せず、自社の本業の効率UPのために使用しているメタ・プラットフォームズ(ティッカーシンボル:META)のみがAIの活用で広告売上高が+20%以上も伸び、AI利用の果実をフルに享受しました。
結果としてAI向けGPUを作っているエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)のターゲット市場規模はこれまで考えられてきたより少し小さいという認識が投資家の間に広がり始めており、不必要に買いすぎたGPUの投げ売りの懸念すら指摘され始めました。
次に米国経済ですが、これまではソフトランディングがメイン・シナリオと考えられてきましたが、ここへきてハードランディングの懸念が高まっています。
前回、米国経済がソフトランディングしたとき、米国の10年債利回りはしばしば6%台で取引されていました。いま10年債利回りは3.9%台です。これはそもそも経済の足腰が弱いことを示唆しており、好景気の長期金利の水準ではありません。
スターバックス(ティッカーシンボル:SBUX)、ナイキ(ティッカーシンボル:NKE)、ルルレモン(ティッカーシンボル:LULU)といった人気ブランドの株価が低迷しているのも好景気らしくない現象です。むしろ消費者が疲れてきていることを象徴していると言えます。
さらに言えば大統領選挙ですら、どの候補が勝つか混沌としてきています。
つまりいまはすべてが流動的、不透明となっており、ほんの1ヶ月前と比べても見通しがきかなくなってきているわけです。
株式市場は不透明感を嫌気します。
7月の雇用統計が弱かったことを受け、9月利下げの可能性は高まりました。2024年末のフェデラルファンズ・レートは、年内2回の利下げで4.75%を予想します。(旧予想5.00%)
2024年末の消費者物価指数は2.8%を予想します。(旧予想3.0%)
2024年末の10年債利回りは3.8%を予想します。(旧予想4.0%)
2024年末のGDPは2.2%を予想します。(不変)
2024年末の失業率は4.5%を予想します。(旧予想4.3%)
2024年末のS&P500指数のターゲットは5400とします。(不変)
<注目銘柄>
なし