グロース投資
2024年7月21日 02:30
グロース投資とは、将来の高い成長が期待される企業の株式に投資することをいいます。
主な特徴は次のとおりです。
- 高成長企業に投資するため、パフォーマンスの高い投資リターンが期待できます。ただし、リスクも高くなります。
- 投資対象は通常、新興企業や技術革新企業が中心となります。株価は割高になる傾向があります。
- 配当利回りは低く、企業の利益は事業拡大のために再投資されることが多いです。
- 長期的な株価上昇を重視するため、投資期間は長期になる傾向があります。
- ハイリスク・ハイリターンの投資スタンスがグロース投資の基本になっています。
グロース投資は資本成長を目指す投資家に適しており、分散投資により効果的なリスク管理が重要とされています。成熟企業への投資を主体とするバリュー投資とは正反対な投資スタイルです。
グロース投資における「高い成長」とは主に売上高の高い成長率を指します。
具体的には以下の点が重視されます。 - 売上高の伸び率が業界平均を大きく上回っている企業
- 新製品やサービスの投入により、今後も売上が大幅に伸びると予想される企業
- 新興市場への進出等により売上が急拡大する可能性が高い企業
売上高だけでなく、営業利益や純利益の成長率も参考にはされますが、グロース投資の中心は高い売上高成長率にあります。
成熟期に入り成長が鈍化した企業よりも、設立間もない成長企業や、新規事業を次々と展開する成長企業が投資対象に適しているためです。
売上高の高成長は将来の企業価値の上昇を示唆するため、グロース投資家は成長性の高い企業に着目し、資本利得を狙う投資スタンスになります。
グロース投資においては売上高の変化率、特に加速度にも注意を払う必要があります。
なぜなら、単に売上高が高い成長率であるだけでは不十分で、その成長率自体が持続的かつ加速している必要があるからです。
具体的には以下の点に留意します: - 売上高成長率が期を追うごとに上昇していること(加速度があること)
- 成長率の鈍化がみられないこと
成長率が単に高いだけでなく、その勢いが加速している方が投資価値は高くなります。一方、売上高は増加しているものの成長率に頭打ちの兆しがある企業は、グロース投資の対象としては外れる可能性があります。
つまり、グロース投資家は単に高い成長率だけでなく、その加速度にも着目し、成長の勢いが今後も維持・加速すると見込める企業を選好する傾向にあります。持続的な売上高成長加速が資本利得の大きなカギとなるためです。
グロース株が決算でがっかりさせられた場合に、バリュー株より売られ込みが大きくなる主な理由は以下の2点があげられます。
- 高い成長期待が株価に織り込まれている
グロース株は将来の高い成長が織り込まれた高株価となっています。成長期待を裏切る決算となれば、その株価への反動は大きくなります。一方、バリュー株は割安な現在価値に着目した投資なので、成長鈍化の影響は比較的小さくなります。 - 投資家のリスク許容度の違い
グロース投資家は高リスク・高リターンを追求する投資スタンスです。したがって、成長減速のリスクに対する許容度が低く、期待外れの決算に対して過剰反応する傾向があります。一方、バリュー投資家はリスクを抑えた堅実な投資を重視するため、一時的な変動には我慢強くなります。
つまり、グロース株は成長期待によって割高な株価になっており、かつその投資家は高リスク許容度であるため、がっかり決算への反応が大きくなるのです。高い成長が当て馬にされている分、その裏返しとしてダウンサイドリスクも大きくなるといえます。