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デルタ、ガンマ、ベガ

2024年7月14日 07:00

デリバティブ取引においてデルタという用語は、オプション価格の原資産価格に対する価格変化率を示す重要な指標を指します。

具体的には、以下のような意味があります。

  • デルタは0から1の値をとり、原資産価格が1単位変化したときのオプション価格の理論上の変化量を表します。
  • コールオプションの場合、デルタは0から1の正の値をとります。原資産価格が上がるほどデルタは1に近づきます。
  • プットオプションの場合、デルタは0から-1の負の値をとります。原資産価格が下がるほどデルタは-1に近づきます。
  • デルタが0.5の場合、原資産価格が1単位上がれば理論上オプション価格は0.5上がります。
  • デルタの絶対値が大きいほど、オプション価格は原資産価格の変化に対してより敏感になります。
     
    デルタは、オプションのリスク管理やヘッジ取引において、原資産価格の変化に対するオプションポジションの価値変化を測る重要な指標として使われています。
     
    ガンマは、オプションのデルタ(価格感応度)の原資産価格に対する変化率を表す指標です。
     
    具体的には以下の意味があります。
  • ガンマは原資産価格が変化したときに、オプションのデルタがどれだけ変化するかを示します。
  • ガンマが大きいほど、原資産価格の変化に対してデルタの変化が大きくなります。
  • 原資産価格が大きく変動するほど、ガンマの影響が顕著になります。
  • 原資産価格がストライクプライス付近にあるときにガンマは最大値をとります。
  • コールオプションのガンマは正、プットオプションのガンマは負になります。
  • ガンマが大きいポジションは、原資産価格が大きく変動すると損失が拡大するリスクがあります。
     
    ガンマはデルタヘッジ時のリバランス必要性を判断するための重要な指標となっています。ガンマが大きいポジションは原資産価格の変動によりデルタがより大きく変化するため、ヘッジ頻度が高くなります。
     
    ベガは、オプション価格が原資産の価格変動率(ボラティリティ)の変化に対してどの程度感応するかを示す指標です。
     
    具体的には以下のような意味があります。
  • ベガは原資産価格のボラティリティが1%変化した場合のオプション価格の理論上の変化額を表します。
  • ベガの値が大きいほど、オプション価格はボラティリティの変化に対して敏感になります。
  • 権利行使期限が長いオプションほどベガは大きくなる傾向があります。
  • ベガはコール・プットの別を問わず正の値をとります。
  • ボラティリティが上昇するとコール価値とプット価値の両方が上昇するためです。
  • ベガが高いポジションは、将来のボラティリティの変化によりオプション価値が大きく変動するリスクがあります。
     
    ベガはオプション取引におけるボラティリティリスクをヘッジする上で重要な指標となっています。ボラティリティが変動した場合のオプションポジションの損益をコントロールするためにベガヘッジが行われます。
     
    VaRとは、Value at Riskの略で、リスク管理で広く用いられる統計的手法の一つです。金融分野では、将来の一定期間におけるポートフォリオの最大予想損失額を示す指標として活用されています。
     
    具体的には以下のような意味があります。
  • 一定の確率(通常95%または99%)で、ある一定期間(例えば1日や1ヶ月)における最大予想損失額を計測します。
  • 例えば、1日のVaRが100万円だった場合、95%の確率で1日の損失が100万円を超えないことを意味します。
  • VaRの算出には分布の仮定(通常は正規分布)と過去のデータから見積もる必要があります。
  • VaRは単一の数値で最大損失リスクを表せるため、リスクの大きさを把握しやすいメリットがあります。
  • ただし、VaRには仮定の問題や極端なリスクを捉えられないなどの限界もあります。
     
    VaRは銀行や証券会社などの金融機関で、トレーディング業務におけるリスク量を計測し、自己資本比率規制への対応や、許容されるリスク量の範囲内でのポジション構築に活用されています。リスク管理の重要な指標として広く普及しています。