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投資戦略

2024年7月7日 06:13

投資戦略をアップデートします。

米国を代表する株価指数であるS&P500指数は年初来+16.7%、ナスダック総合指数は+22.3%上昇してきました。
 
これに対しダウ工業株化平均指数はわずか+4.5%しか上昇していません。
 
その理由は最初の2つは時価総額ベースの株価指数であり、一方、ダウ工業株価平均指数は単純株価ベースの株価指数であることによります。
 
ダウ工業株価平均指数は30銘柄から構成されており計算方法は実際には除数を用います。
 
計算式:
(全構成銘柄の株価の合計) ÷ 除数
 
除数の役割は株式分割や構成銘柄の変更による影響を調整し指数の連続性を維持することにあります。その特徴としては構成銘柄の株価の絶対値が高い銘柄ほど影響力が大きく、時価総額は考慮されない点にあります。
 
3除数が変更されるタイミングは;

  • 株式分割や逆分割
  • 配当の支払い
  • 構成銘柄の入れ替え
     
    です。現在の除数は0.15221633137872です。
     
    逆に言えば米国主要三株価指数のうち時価総額ベースの指数のパフォーマンスが飛び抜けているのは、時価総額が大きい銘柄、具体的には**「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるアップル、マイクロソフト、エヌビディア、アルファベット、アマゾン、メタ、テスラなどの超大型株のパフォーマンス「だけ」が飛び抜けて良いことが原因なのです。
     
    なお、このところの米国企業の営業キャッシュフローを調べてみるとハイテク大型株だけはスルスルと数字が伸びており、それ以外の493銘柄は横ばいとなっています。
     
    言い換えれば
    「騰がっている銘柄は、騰がだけの理由がちゃんとある」**のです。
     
    その意味において現在のそれら先導株の株高は正当化できると思います。

現在のS&P500指数の株価収益率(PER)は21倍ですが、マグニフィセント・セブンを除けば約16倍です。これらのリーダー銘柄だけが高いバリュエーションを獲得している様子がわかります。
 
実際、先の決算シーズンでも、GAFAM(アルファベット、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)の決算発表があった辺りからS&P500指数構成銘柄全体の予想一株当たり利益のコンセンサスの数字が「ぴょん!」と跳ね上がりました。これはそれらの銘柄のコンセンサスEPSへの貢献度が極めて大きいことを物語っています。
 
これらの銘柄はしばしば「ハイパースケーラー」という風に言及されます。彼らの業績はアップルを除きデータセンター部門売上高に大きく左右されます。いま各社のデータセンター売上高は①成長率が加速している、②セグメント営業マージンが拡大している、というダブルのメリットを享受しており、米国の機関投資家はおもにこれらの点に勇気づけられてこれらの銘柄を買い上がっているわけです。
 
するとこの流れが逆流したときはこれらのリーダー銘柄の株価が低迷するリスクがあるわけです。
 
いまは「AIファクトリー」と呼ばれるパワフルなデータセンターを建設すれば、それが直ちに売上高に結びつきます。なぜならスタートアップ企業がベンチャーキャピタルからの投資資金を得て、積極的に基盤モデルを構築しているからです。
 
しかしそれらの基盤モデルが商売につながらなかったときは各スタートアップはピボットする、ないしは投資資金を節約するという行動に出るでしょう。
 
つまり「AIブームがいつまで続く?」ということを占うひとつの絶好のデータポイントがGAFAMのデータセンター売上高の変化率が上昇し続けているか? という点だということです。
 
既に勘の鋭い投資家は変化の兆しを感じ始めています。いちばん恩恵をこうむるはずのエヌビディアのような株が過去最高値より低い水準をウロウロしているのは、そういう漠然とした不安を映していると言えるでしょう。
 
AIバブルは野球に例えれば7回の裏です。
 
2024年末のフェデラルファンズ・レートは年内1回の利下げで5.00%を予想します。(不変)
 
2024年末の消費者物価指数は3.2%を予想します。(不変)
 
2024年末の10年債利回りは4.3%を予想します。(不変)
 
2024年末のGDPは2.2%を予想します。(不変)
 
2024年末の失業率は4.1%を予想します。(不変)
 
<注目銘柄>
FMC(FMC)