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ソフトランディング、AIブームと労働生産性

2024年6月8日 18:34

経済のソフトランディングとは;

1. GDP成長率をマイナスにすることなく
2. インフレ率を2%前後にもってゆく
 
ことを指します。
 
新型コロナ終息で経済再開した後、米国のインフレ率は一時9%になりました。その後連邦準備制度理事会(FRB)はたびかさなる利上げを行い、現在インフレ率は3%台に下がっています。一方、GDP成長率は衰えを見せていません。
 
すると今後インフレ率が更に下がるのであればソフトランディングの成立も夢ではないのです。
 
米国では1995年頃にソフトランディングが実現しました。そのときは株式市場はドラマチックなマルチプル・エクスパンション、すなわちバリュエーションの伸長を経験しています。
 
当時、景気が過熱しそうになりながら、なかなかそうならず、高い成長を維持できた一因として労働生産性が面白いように伸びていたことが指摘できます。
 
今回も米国の労働生産性は向上する兆しを見せています。その背景にはAIによる作業効率のUPがあります。
 
第二次大戦後米国の労働生産性は平均して年率2.1%上昇してきました。現在は2.9%で成長しています。これはドットコム・ブームの頃の生産性の伸びにほぼ匹敵しています。もしいまの伸びが持続可能なのであればAIブームも長く続くことが予想されます。

逆にAIがサステイナブルな効率の改善をもたらさないのであればAIが切り開く明るい未来は幻想に過ぎず、マーケットは調整局面を迎えるリスクがあります。