エヌビディアはなぜクラウドサービスを構築しているのか?
2024年5月29日 03:33
エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)といえば皆はGPU、すなわち半導体を売る会社をイメージします。
もちろん同社の主なビジネスは半導体ならびにそれに付帯するソフトウェアを売ることで、これは今後も変わりません。
しかしそれに追加するカタチでエヌビディアは自らアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)のAWS、マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)のアジュールに対抗するクラウドサービスのビジネスにも乗り出しています。
エヌビディアのクラウドサービスのビジネスはDGXと呼ばれています。88億ドルの設備投資額がコミットメントされています。
これはイーロン・マクスのXaiに対し、先日、セコイア・キャピタルとアンドリーセン・ホロウィッツがコミットした60億ドルよりも更に大きな金額です。
なぜエヌビディアは顧客企業と競争するようなデータセンターを構築しているのでしょうか?
その理由は、単にGPUを売るよりAIファクトリーのキャパシティを貸すビジネスのほうがアップサイドが大きいからです。GPUに1投資すれば、それは4年で5倍になって戻ってきます。
加えてアマゾン、グーグル、マイクロソフトは既にカスタムAI半導体を開発中であり、いずれエヌビディアの高価なGPUをそれらにリプレースすることを目論んでいるからです。
つまり競争を仕掛けているのはエヌビディアだけでなく、エヌビディアの顧客もエヌビディアに喧嘩を売っているわけです。つまりお互い様。
DGXのサービスを顧客に売れば、エヌビディアはアマゾンやマイクロソフトの法人顧客と直接パイプが出来ます。そこから得られる知見も多いです。