連邦公開市場委員会(FOMC)の結果
2024年5月2日 04:44
5月1日(水)、2日間に渡って開催されていた連邦公開市場委員会(FOMC)が閉会し、現行の政策金利5.25~5.50%が維持されることが全会一致で決まりました。
なお新しい要素としてこれまで行われてきた連邦準備制度の総資産の圧縮(=いわゆるQT)のペースが毎月当り600億ドルから毎月当り250億ドルへと減額されることが発表されました。実施は6月1日からです。
連邦準備制度理事会(FRB)は米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レート(略してFFレート)こそがメインの金利政策ツールであると考えており上に述べたQTペースの鈍化は「金融緩和」を打ち出したのだという風に解釈して欲しくないと考えています。それでもQTペースを鈍化させる理由は、連邦準備制度の総資産の圧縮の過程で、それが金融システム、とりわけ短期市場にストレスを与え、市場の混乱を生じるようなことにならないように周到に先回りするという意味合いがあるからです。
利下げのタイミングに関してはインフレ退治に成功するという自信が深まった段階で利下げを始めたいと考えているけれど、現状ではその確信が得られるには程遠く、まだ更に観察期間が必要だと考えています。
現在の政策金利は十分に抑制的であり、それが証拠に求人数は沈静化しており、労働者の実的な離職もひところよりは減りました。したがって時間さえかければインフレを2%へ持ってゆくのは可能だとFRBは考えています。