FRBが政策金利決定枠組みの見直しを開始
2024年4月4日 02:38
連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利決定枠組みの見直しを開始しました。パウエル議長が4月3日にスタンフォード大学のビジネススクールで行ったスピーチの中で枠組み見直しを開始することが公表されました。
FRBは5年に一度の頻度で金利政策決定枠組みが時代の要請からズレていないか? を討論、見直しています。
今回の見直しは今から始まり、向こう1年くらいの時間をかけて行われます。
なお前回にこのフレームワークが見直されたときは超低金利時代であり、そのときはインフレは半永久的にとても低い水準にとどまるだろうと考えられていました。
そのためFRBのデュアルマンデート(=下院から言い渡された二つの使命)、具体的には雇用の最大化と物価の安定のうち後者、すなわちインフレ率を、それまでは「2%にもってゆく!」というシンプルな目標だったのを「一定の期間を平均して2%になればそれでよい」という柔軟な運用へ緩和しました。
その関係で新型コロナ後の経済再開局面でインフレ圧力が高まっているにもかかわらずFRBはこの新しいフレームワークを実行に移す為、わざと重い腰を上げようとしませんでした。
これが仇となって米国は9%に近い高インフレに苦しむ結果を招いたのです。

今回の金利政策決定枠組み見直しでは、禍根を残した前回の改悪をリタイアし、昔ながらの2%というハードターゲットを狙って行くやり方に戻ることが検討されると思います。