米国株はなぜ暗転?
2024年4月3日 04:20
4月に入ってから米国株が軟調です。
その第一番目の理由は10年債利回りが上昇し始めたためです。3月31日に4.19%だった10年債利回りはこれを書いている4月2日午後3時の時点で4.368%まで上昇しています。
いま債券利回りと株式はシーソーの関係にあり、債券利回りが上昇すると株式には下落プレッシャーが働きます。
先週末、投資週刊誌「バロンズ」で重要コラム「Up and down Wall Street」を担当するランドル・フォーサイスが連邦準備制度理事会は1回の利下げしかしないかもという、いわゆる**「One and done」**の可能性について言及しました。
市場参加者は年内3回の利下げを期待していたわけですからそれが1回切りというのは落胆すべきシナリオです。マーケットはこの新しいシナリオを織り込みに行っています。
米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートの先物取引を見ても次の連邦公開市場委員会(FOMC)がある5月1日に利下げが発表されると考えるトレーダーはほぼ姿を消しました。

6月12日のFOMCで利下げされると予想するトレーダーは全体の62%にとどまっています。

このように利下げ観測が遠のいた一因は原油価格にあります。最近原油価格は騰勢を強めておりこれを書いている4月2日午後3時の時点でのウエストテキサスインターメディエーツの取引価格は85.13ドルとなっています。年初は70ドルから取引がスタートしたわけですから原油はずいぶん上昇したことになります。
そんな風にエネルギー価格が高騰しているとき、消費者物価指数がFRBの期待する通りにすんなりと下がるのか? ということに対して多くの市場参加者が疑問を挟んでいるわけです。
折から今は確定申告のシーズンで期限である4月15日までは個人投資家は動きにくいです。
してみれば株式に対して過剰な期待を抱くことは出来ないと思います。
ただ年末にはS&P500が5500を目指すというシナリオについては私は考えを変えていません。つまり今回のスピード調整は浅いということです。