テレグラム
2024年3月12日 17:22
テレグラムは2013年にニコライとパヴェル・デュロヴ兄弟によって始められたソーシャルメディアです。
彼らは「ロシアのフェイスブック」というあだ名がついたフコンタクテを作った人達ですが、ユーザーの個人情報をロシア政府へ差し出すことを要求され、これに抵抗、結果としてフコンタクテの株式を譲渡しロシアを離れました。
このとき政府から監視されない二人だけのプライベートなメッセージ・アプリを考案したのがテレグラムの始まりです。その後、二人はテレグラムを一般のユーザーにも開放しました。
なおエンドツーエンド(E2E)暗号化は「シークレット・チャット」でのみ行われます。普段のテレグラムのメッセージはクライアント-サーバ(C2S)暗号化が行われています。C2S暗号化はグーグル検索にひっかかりません。
この1対1メッセージングがテレグラムの始まりですが、今では「チャンネル」と呼ばれる1対多のブロードキャスト機能もポピュラーです。一例としてウクライナのゼレンスキー大統領のテレグラム・チャンネルは政府の広報の機能を果たしていると言えます。チャンネルでは無限のユーザーを追加できます。
チャンネルのオーナーは匿名で居る事が出来るため、西側のSNSではひっかかるような内容のコンテンツでも野放しにされています。
その反面、チャンネルは政府からの検閲を受けにくいため、言論の自由の確保がやりやすいと言えます。ベラルーシ、イラン、香港などのユーザーはテレグラムに依存しています。
「グループ」は20万人を上限としてグループ・チャットできる機能です。
テレグラムはさらに「ボット(Bots)」機能を公開しており、APIを通じてユーザーがゲームやチャットボットを作ることが出来ます。
テレグラムはファイル・シェアリングの機能が充実しており無限のファイルをシェア出来ます。
テレグラムはアラブ首長国連邦のドバイに本社を置いています。総従業員数50人の少数精鋭部隊でユーザー数は9億人、とりわけアジアでのユーザーが多いと言われています。その少なからぬ部分はイランでしょう。またウクライナでもテレグラムはポピュラーです。
一般に新興国のユーザー単価は米国の5分の1程度だと思うのでテレグラムがフェイスブックと同じようにマネタイズすることは困難だと思います。また米国や欧州のルールに準拠しない運営がされている関係でそれらの地域で広告主を獲得する、株式を公開するのはハードルが高いはずです。