ブロードコム
2024年2月27日 00:02
ブロードコム(ティッカーシンボル:AVGO)はAI関連銘柄です。
ラージ・ランゲージ・モデル(LLM)のソフトウェア・アーキテクチャは現在も試行錯誤が繰り返され、激変中です。大手は特徴を出そうと苦労しています。
それに応じて必要となる半導体も変わってきます。
資金力ある大手が独自のLLMで勝とうと思えばひとつのチップ(半導体)の中にプロセッサのみならずメモリーも盛り込んだ独自のカスタムAIコンピュート・エンジンを設計したほうが効率が良いです。

(出典:ブロードコム)
これからAI向け半導体の主戦場はエヌビディアのH100のような汎用GPUからカスタムAIアクセラレータに移ってゆきます。
エヌビディア自体、先日の決算カンファレンスコールの中で「AI向け半導体の需要の40%は、実はインファレンスから来ている」と言っていました。
トレーニングからインファレンスへとAIの主戦場がシフトすると必要になるチップも変わってくるのです。
インファレンスとは「LLMを使ってなにをやる?」という応用、実際のビジネスへの活用を指します。そこではコストがとても問題になります。最終用途にピッタリ合わせたカスタム・シリコンが必要なのはそのためです。
一例として、いま注目を集めているAIスタートアップ企業グロク(Groq)は、インファレンスの段階でコンピュテーショナル・タスクを増やすことでAIを改善することが出来ることを立証しました。
そこでは1個600万円するH100は必要ありません。むしろ安上がりのカスタムチップをデザインすることがサービスの特徴を出す決め手になるのです。
ブロードコムの半導体部門売上高のうち2割はAI関連チップ、すなわちカスタムAIアクセラレータです。
カスタムAIアクセラレータ半導体市場規模は4000億ドル市場になると言われています。現在のブロードコムのAI関連半導体売上高は年率換算60億ドル前後です。
ブロードコムにはもうひとつAIに関連する部門があります。それはVMウェアです。
先日エヌビディアはVMウェアと「VMウェア・プライベート・クラウド・ファウンデーション」を設立しました。そこではエヌビディア・クーダをVMウェア上でヴァーチュアライズします。
VMウェアは長期法人契約を現在サブスクに移行中です。その関係で目先の売上高成長率は見かけ上、低くなります。ビジネスのモメンタムは強いです。2024年は売上高成長が低く、営業費用成長が高止まりしているように見えることになりますが、これは売上高計上のタイミングが原因であり実際のビジネスはどんどん成長しています。