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AIは我々を豊かにするか?

2024年2月16日 17:36

AIブームです。チャットGPT先生に訊けば、すぐに答えが返ってくるし、最近では「こういう絵を描いて!」と言えばそれすらも出来るようになっています。

いままで長時間かけて調べ物する、絵を描くという時間の節約をAIは主に実現しています。

テクノロジーが我々を時間的拘束から解放するということはこれまでにもありました。一例として洗濯機や食器洗い機は主婦を家事に取られる時間から解放したのです。

いまは豊かな時代ということで食料、衣料、住居など人間生活に必要な最小限のものは苦労しなくても手に入る時代となっています。これはイノベーション(技術革新)が廉価にそれらのものを供給できるようにしたことと無縁ではありません。サバイバルのために費やされる労力が減り、現代人は生きる意味とか自己表現体験的消費などへ注意を向けるようになっています。

AIが主に時間を短縮するものである以上、欧米では今後余剰になったホワイトカラーの労働者がどんどん解雇されることが予想されます。

雇用慣習が硬直的な日本では窓際族が増える、賃金の伸びが一層抑えられるなどの経路で調整が行われることになると思います。しょせん自分の人生の時間は終身雇用とひきかえに会社に差し出しているので、AIがもたらす時間的拘束からの解放という効用をフルに享受できないのです。

変化は既に株式市場にも表れています。超過利益機会への期待から投資家はイノベーションに殺到しています。結果として今後VC投資やIPOを通じて安い資本がそれらの新しいアイデアに供給されるでしょう。産業ブームが起き、先行投資が最も重要な経営判断となり、ある時点で期待が先行し過ぎ、ユーフォリア、すなわち根拠なき熱狂へと進展する未来が予想されます。

それまで常識とされた社会通念が今後、通用しなくなることも予期されます。古いやり方にこだわる、変化についていけない人たちがお払い箱になることも予見できます。今まで以上に生きる意味とか自己表現や体験的消費が重要度を増すことが予測できます。

してみると、AIを上手く使いこなせる人や資本家はこれからもっと豊かになると思うけれど、その一方で多くの負け組が生まれることは容易に想像できます。