FOMC 3月利下げ開始なし 地方連銀聞き取り調査で足元の景気が上向いた報告あり 記者会見で初めてAIが労働生産性に与える影響が議論された
2024年2月1日 06:10
1月31日(水)、二日間に渡り開催されていた連邦公開市場委員会(FOMC)が閉会し声明文が発表されました。大方の予想通り米国の政策金利であるフェデラルファンズレートは現行の5.25~5.50%が維持されました。「更なる政策金利引き上げ…」のバイアスは解除され、完全に中立なスタンスが声明文に盛り込まれました。
パウエル議長の記者団とのQ&Aは後半部分がドラマに満ちていました。まずFOMCメンバーはほぼ3月の利下げは無いと考えている事が打ち明けられました。この発言が出た直後、ニューヨーク市場は値を消しました。
また12の地方連銀は地元コミュニティに聞き取り調査を行っておりパウエル議長もそれをとても興味深く参考にしているのだけれど、直近の報告では景気が上向いているというコメントが多く寄せられているそうです。
いま米国経済は力強く成長しており、同時に物価は良い感じで鎮静化してきています。これは普通だと相容れないシナリオなのですが、(ひょっとしてAIで労働生産性が改善しているからでは?)という質問が記者団から出ました。
パウエル議長は「これはとても興味深い質問だ!」と質問者をほめた上で「われわれは何が変わったのか? ということを考えてみる必要がある。新型コロナで在宅勤務が増えたことが労働生産性に影響するのか? という考察がなされたけれど、これはどうやら無関係であることが明らかになっている。もっと経済のファンダメンタルズが根本的に変わったときに長期に渡る労働生産性の向上が起こりやすい。AIがそれに一役買っているかも知れない。でもそれは長期で観察してみないとわからない」という意味の受け答えをしました。
なお今日株価が急落を演じたニューヨーク・コミュニティ銀行に関しては記者団からも質問は出ませんでしたし、パウエル議長も言及しませんでした。
カンケー無いと思います。