シェールとは何か?
2021年10月10日 17:54
シェールとは頁岩(けつがん)を指します。スレート、すなわち粘板岩(石盤)と形状が似ている(=つまり平たいプレート状に割れるので混同されることが多いのですがシェールは硬い堆積岩です。光をあてると艶消しのように反射しません。これに対しスレートは光沢があります。
シェールには石油を含む**油母頁岩(ゆぼけつがん)があります。同様に、シェールが天然ガスを含んでいることを頁岩気(けつがんき)**と言います。
シェールに閉じ込められた石油や天然ガスを効率よく取り出すことを最初に試みた人はジョージ・P・ミッチェルで彼はテキサスA&M大学を卒業したあと自分の会社、ミッチェル・エナジーを創業しました。1980年代に水平抗井掘削技術と水圧破砕という二つの重要な技術を積極的に援用しました。
水平抗井削岩技術とは、まず地下2000メートルまで垂直に掘り下げ、その後ドリルを水平に向けて横の方向に掘り進むことで、薄く水平に分布するシェールオイルをすっぽり採取することを指します。
水圧破砕とは水を高圧で抗井に注入することで頁岩を破砕し、ガスを取り出しやすくする技術です。
これらの技術により、いままで経済的合理性を持って採取できないと思われていた頁岩に閉じ込められた石油や天然ガスが生産可能になったというわけです。なお技術は日進月歩で発展しているため、効率やリーチすることができるシェール層は刻々と変わっており、従来の確認埋蔵量のような算定基準を当てはめにくいです。
各国の推定埋蔵量では:
中国 36.1兆立方メートル
米国 24.4兆立方メートル
アルゼンチン 21.9兆立方メートル
メキシコ 19.3兆立方メートル
などとなっているのですが、最先端技術ならびにノウハウを必要とするため、実質的には米国だけでしか生産されていません。
米国での分布ですが、シェールガスはペンシルバニア州とウエストバージニア州をまたがるマーセラスから沢山生産されています。

主なシェールガス生産業者はEQT(ティッカーシンボル:EQT)、エクソンモービル(ティッカーシンボル:XOM)、サウスウエスタン・エナジー(ティッカーシンボル:SWN)、アンテロ・リソーセズ(ティッカーシンボル:AR)です。
一方、シェールオイルは西テキサスのパーミアン、ノースダコタ州のバーケンが有名です。主な業者はEOG(ティッカーシンボル:EOG)、パイオニア・ナチュラル・リソーセズ(ティッカーシンボル:PXD)、ダイヤモンドバック・エナジー(ティッカーシンボル:FANG)です。これらの企業はテキサスを中心としています。一方ノースダコタではコンチネンタル・リソーセズ(ティッカーシンボル:CLR)が強いです。