下げ相場が出直る目安について
2021年10月6日 16:21
今回の下落局面は9月のレーバーデーを起点として始まりました。あれからほぼひと月が経過したわけですが、「いつ下げ局面が終わる?」ということについて気を揉んでいる投資家が多いと思います。そこで今日は下げ相場が出直る目安について書きます。
下げ相場を別の言い回しで調整局面という風に呼ぶこともあります。
普通、調整は次の二つに分解して理解することができます。
① 日柄調整
② 値幅調整
日柄というのは経過日数という意味です。経過日数が少なすぎる場合、「日柄が足らない!」という風に言われます。
値幅というのは下落幅、ないしは下落率だと思えばいいでしょう。
今回S&P500指数が高値をつけたのは9月2日ザラバで4,545.85でした。すると10月5日の引け値4,345.72までの値幅は高値から**-4.4%の調整ということになります。次に日柄は立会日ベースで22日**ということになります。
一瞥しただけで値幅調整は未だ足らないと感じさせます。
一例として去年、新型コロナの深刻さにウォール街が気付いたとき、S&P500指数は2020年2月19日の3,393.52から3月23日ザラバの安値2,191.86まで-35%の値幅調整となりました。日柄は24立会日でした。
なお24日の調整というのは日柄的にとても短いと思います。でもあのときは値幅がザックリと調整したので、綜合的に見て(もう調整はじゅうぶんだ)というムードが醸し出されました。
「ストックトレーダーズ・アルマナック」によれば過去のベア(下落相場)局面はS&P500指数の歴史で29回あり、平均すると値幅調整は-29.8%、日柄調整は363日でした。
つまり若し今の下げ局面がベアマーケットであると判断するならば(=それは、そうとは限りません!)値幅的にも日柄的にもぜんぜん調整が足らないという結論になります。
普通、ベアマーケットは市中金利が大幅に上昇する、いわゆるインフレ局面が到来し、株式の妥当バリュエーションがガタガタに下がるとか、不況の到来で企業が利益を出せなくなり、業績面で株を買い進むことが困難になるなどの株式をめぐる環境の激変を伴う場合が多いです。
現在がそれにあてはまるかどうかは、まだ観察し続ける必要があると思います。
とりわけ今は久しぶりにインフレが酷くなっていることから、それが早く収まることが切望されているわけです。
