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ファンタジア(花様年)が債務の返済不能 庶民のクラッシュ願望は見逃せない

2021年10月5日 17:35

ファンタジア(花様年)は1996年に創業され北京、武漢、天津などで高級不動産を開発している中堅デベロッパーですが10月4日が期限だった債務2.06億ドルの返済がありませんでした。

市場関係者は中国恒大集団の経営危機にフォーカスしていましたが、ファンタジアの債務返済不能は予期してなかった投資家が多かったです。

ファンタジアの2024年償還社債は額面100に対して24まで売り込まれています。

現在ファンタジアのドル建て社債は43億ドルの残高があります。

今日のこのニュースを受けて中国の他の不動産開発会社の株式も軒並み-10%以上急落しました。

中国政府は不動産開発会社に対し直接救済の手を差し伸べることを控えています。その理由はこれまでに何度も急場を救ってきたにもかかわらずリスキーな経営体質に改善が見られなかったことが挙げられます。

それに加え、上海や深センなどではアパートの価格が庶民の年収の30倍から40倍にも達しており、真面目に一生働いてもマイホームに手が届かない状況になっている点は見逃せません。これは国民の恨みを買っており、政府のクレディビリティーを損ねる原因となっています。

実は同じようなことを日本も1980年代終盤に経験しています。1990年の大発会から株式市場が崩れ始めたのですが、庶民の多くは株安が不動産価格の下落を招くことを歓迎するムードでした。それと同じクラッシュ願望が今の中国にはあると思います。