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コインベースが米国証券取引委員会からウエルズ・ノティス(訴訟する通告)を受け取った

2021年9月8日 17:31

コインベース(ティッカーシンボル:COIN)が米国証券取引委員会(SEC)から「お前を訴訟する!」という予告であるウエルズ・ノティス(訴訟通告書)を受けとりました。

ウエルズ・ノティスは普通、重大な金融犯罪の摘発に利用されます。だからウエルズ・ノティスを受け取ったという事実は重いです。

SECがウエルズ・ノティスを発したということは既にSEC監視部は相手を起訴するに十分な証拠を集め済であることを示唆します。

手続き的にはコインベースにはウエルズ・ノティスを受け取ると正式に反論する機会が与えられます。

ウエルズ・ノティスは、あくまでも「これから訴訟するから覚悟して待っておけ」という通告に過ぎず、その意味において、実際には訴訟をしないことも稀にはあります。しかし大部分の場合、訴訟に踏み切ると思った方が良いでしょう。

ウエルズ・ノティスでは普通「あなたは証券取引法のこの部分に抵触しました」という風に具体的に違反した箇所を明示します。

具体的には今回、コインベースは1946年に結審した「SEC対ハウイ、328 U.S. 293」裁判、ならびに1990年の「リーブス対アーンスト&ヤング、494 I.S. 56」裁判の判例に照らしていまコインベースが始めようとしているレンド(ステーブルコインを貸し出しに回すことで投資家が年利4%を受け取るサービス)が法令違反しているという見解を示した模様です。

普通、ウエルズ・ノティスを受け取った者は二週間以内に回答する必要があります。その期間にSECのスタッフにコンタクトし、訴訟の内容について質問することが許されています。反論する、裁判で戦う、示談にするなどの選択肢があります。

いずれにせよ上場企業がウエルズ・ノティスを受け取るというのは経営陣にとり大きな罰点がついたと考えるべきです。