全米経済研究所が米国の景気後退は2020年の2月から4月にかけての2か月だけだったと判定
2021年7月20日 03:43
米国経済がいつ景気後退に突入し、いつ不況から脱したか? を判定する研究団体が全米経済研究所(NBER)です。同研究所は1920年に発足しこれまでに33人のノーベル経済学賞の受賞者が出ています。
NBERは景気サイクル判定委員会(Business Cycle Dating Committee)と呼ばれる委員会を持っておりそのメンバーが景気後退(recession)入り、そしてそれからの脱却、すなわち新しい景気拡大局面の始まりを判定します。
新型コロナに端を発する今回の景気後退局面では景気サイクル判定委員会は早々にリセッション入り(2020年2月から)を宣言していました。
しかしそれからの脱却のタイミングに関しては、今日まで発表はありませんでした。
今日、景気サイクル判定委員会は「今回のリセッションはわずか2か月だけだった」と宣言しました。普通メディアでは「2期(6か月)連続でGDPが減少すること」を景気後退と定義しますがNBERはその定義にとらわれず「数カ月に渡り実質GDPが減少、実質賃金が減少、雇用が減少、鉱工業生産が減少、卸売物価が減少するような重大な経済活動の減速」を持ってリセッションだと定義しています。
リーマンショック後から始まった景気拡大局面は2020年2月に終焉し景気後退局面が始まり、それが2020年4月に終了し、そこを起点として新しい景気拡大局面にいま入っているというわけです。

(出典:NBER)