メンバーシップ・コレクティブ・グループはSOHO HOUSE、THE NEDなどのプライベート・クラブを運営する企業 NY証券取引所に新規株式公開へ
2021年7月7日 17:50
メンバーシップ・コレクティブ・グループ(MCG)はSOHO HOUSE、THE NEDなどのプライベート・クラブを傘下に持つ会員制クラブ運営会社です。
今回、3000万株を14~16ドルで売出し、ニューヨーク証券取引所に新規株式公開(IPO)されます。幹事証券はJPモルガン、モルガンスタンレー、BofAです。
SOHO HOUSEはニック・ジョーンズにより1995年にロンドンのソーホーで創業されました。もともと地下のパブ「ラ・ボエーム」を経営していたところ上の建物が売り物に出たのでそれを買い取り、プライベート・クラブを開業したのがSOHO HOUSEの始まりです。
映画、ファッション、デジタル、テクノロジー、出版、広告などクリエイティブな仕事をしている時代を先取した人たちが集い、知り合い、社交する場として発足しました。
その当初からメンバーシップという課金形態を堅持し、メンバーの満足を経営の最優先課題としてきました。このプライベート・クラブに入るにはメンバーからの紹介が必要で審査があります。
同社はメンバーからのフィードバックを大切にしています。メンバーが「田舎にもSOHO HOUSEがあるといいね」と言ったので1998年に田舎の物件を探し、それを改装してバビントンハウスというメンバーシップ・クラブにしました。
その後、メンバーから「ニューヨークにも進出して欲しい」という要望があり2003年にSOHO HOUSE NEW YORKを開業しました。
それ以降、SOHO HOUSEがベルリン、ハリウッド、マイアミ、トロント、シカゴ、イスタンブールなどの新しいロケーションにオープンする際は必ずメンバーからの草の根の提案に従い、その希望を叶えるカタチで事業拡張してきました。
メンバーがSOHO HOUSEの調度品を買いたいと申し出た時、SOHO HOUSEに備えてあるのと全く同じ家具やシーツや食器を扱うショップをオープンしました。
メンバーが「SOHO HOUSEのような環境で、仕事したい」と申し出た時、コワーキング・スペース「SOHO WORK」のコンセプトが生まれました。
現在、いろいろなメンバーシップ・プログラムを同時進行しています。11.9万人のメンバーが居てリテンション率は94%です。メンバーシップ売上高は年率29%成長してきました。メンバー数は年率23%で成長してきました。総売上高に占めるメンバーシップ・フィーは26%です。現在30の物件を運営しています。
同社のマーケティングはクチコミのみに頼っているため、メンバー取得コストは0です。メンバーシップはウエイトリストがあり、現在、5.9万人が待機中です。メンバーシップは人種的な多様性、収入面での多様性を強調しています。
2020年の売上高は新型コロナで落ち込みました。売上高は3.84億ドルでした。そのうちメンバーシップ・フィーは1.77億ドルでした。純利益は-2.35億ドルでした。
その前年、2019年の売上高は6.42億ドル、そのうちメンバーシップ・フィーは1.68億ドルでした。純利益は-1.28億ドルでした。