「F.I.R.Eを達成した!」という客観的な基準は存在する?
2021年7月6日 05:23
近年F.I.R.E.がちょっとしたブームになっています。F.I.R.E.とはFinancial Independence Retire Earlyの略で経済的独立早期リタイアを指します。
F.I.R.E.の目標に取り組んでいる人の中には「今年中に達成する予定…」というようなツイートをする人も現れています。そこで気になるのは「F.I.R.Eを達成した!という客観的な基準は、存在するの?」ということです。
答えは、あります。
あなたの年間の総支出をまず計算し、それに×25した数字が「あなたはF.I.R.E.を達成しましたね」という到達ゴールと理解して良いです。
一例としてあなたの毎月の支出が20万円だとします。すると1年間の総支出は240万円になります。それを25倍した数字、すなわち6000万円を貯金すればあなたは「勝ち逃げ」、すなわちF.I.R.E.達成です。
「なぜ、そう断定できるわけ?」
なぜならF.I.R.E.とは投資収入だけで生活し、しかも投資元本を取り崩さなくても永遠に勝手に資本が収入を生む状態と定義できるからです。なんだかSF小説に出てくる「永久モーター」みたいな美味い話ですね。
でもそれは実際に可能なのです。
米国の株式市場は保守的に見積もって、年間7~8%程度のリターンを出してきました。するとインフレなどを加味しても、あなたの生活費を投資元本の4%以内に収めれば、毎年の投資から得られるリターンだけでつつましく生活すれば、まったく投資元本を取り崩さずとも、永久に不労所得だけで生活し続けることが出来るというわけです。
すると年間の総支出が少なければ少ないほど、いいかえれば倹約的で質素な生活をすればするほど、それを25倍した目標金額も低くなるわけですからF.I.R.E.達成の日に早く到達できるわけです。
もちろんそういう倹約の努力に加えてよりお給料の良い職場に転職するとか副業するなどの方法で収入を増やせば、それだけ貯金できる額も大きくなります。つまりF.I.R.E.達成日を早くしようと思えば、「出てゆく方」と「入ってくる方」の両方から働きかけるのがベストなのです。
もうひとつ重要なポイントがあります。それは投資元本を取り崩さず不労所得だけで生活し続けることができる投資リターンとして年率4%という水準が想定されている点です。この場合、株式投資を念頭にこの数字は弾き出されています。米国株なら長期でのリターンは7~8%という想定はムリがありませんが、これをたとえば日本の銀行預金に置き換えると利子は限りなく0に近いのであなたがどれだけ沢山の貯金をしたところで、F.I.R.E.を達成するのに要する年数は∞(=無限大)になってしまいます。
「銀行預金ではダメです!」と私が日頃言っている理由は、ここにあります。
米国のF.I.R.E.クラスタは、大部分がVTIのようなETFで運用しています。