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個人投資家が空前の勢いで米国株を買っている 新規口座開設も高水準 ロビンフッドのIPOを前にフィーバーに拍車がかかる?

2021年7月5日 19:16

ウォールストリート・ジャーナルによると6月個人投資家は米国株を279億ドル買い越しました。1月に「ロビンフッド現象」で投機株が買われたときをさらに上回る買い越しでした。

新規口座開設も高水準で年初来1000万口座が新規に開設されました。

去年新型コロナで在宅勤務を強いられた米国の個人が、暇つぶしのためにネット証券に口座を開設するブームが始まったわけですが、経済再開後もその勢いは衰えていません。

個人投資家はこれまで一つのセクターや投資対象に集中投資するスタイルを取っており、例えば「EV(電気自動車)関連株から仮想通貨へ」という風に順番に物色の矛先を変えてきました。しかしここへきて個人投資家は半導体、クルーズ船、ソーシャル・メディア株など幅広い物色対象へ投資資金を拡散させ始めているそうです。

言い換えれば「徒党を組んでひとつの銘柄を攻める」やり方ではなく、各自が思い思いの銘柄を手がけているのです。

ただし共通する点として値動きの激しい銘柄を個人投資家は好むということが指摘されています。

7月2日にロビンフッド(ティッカーシンボル:HOOD)が新規株式公開に向けて米国証券取引委員会(SEC)に対しS-1を提出しています。

現時点では発行株数、価格などは空欄となっています。主幹事はゴールドマンサックスとJPモルガンです。

同社は「株式投資を民主化する」ということをモットーに創業されたネット証券で、スマホ・アプリをネイティブにサービスを構築しており、ユーザーは18~44歳のZ世代+ミレニアル世代が多いです。

現在の口座数は1800万口座、月次アクティブユーザー数は1770万人、預かり資産は810億ドルです。

ロビンフッドは今回の新規株式公開に際し、売出し株数の最大35%をロビンフッドで口座開設している個人投資家に渡すと発表しています。

するとロビンフッドのIPOの割当を受けることを目当てに同社に口座開設する投資家も今後出てくることが予想されます。言い換えればロビンフッドは自社のIPOをキッカケに成長を加速することを狙っているわけです。

同社は株式取引では委託手数料を徴収しません。その代りペイメント・フォー・オーダーフローと呼ばれる、マーケットメーカーからのキックバックで収入を得ています。

同社はいわゆるフラクショナル・トレーディングとよばれる、1株以下の取引ロットの注文も受け付けています。

これらのイノベーションは個人投資家にとってわかりやすい価値提案であり、それを背景に個人投資家フィーバーには一層拍車がかかることもありうると思われます。