ズームビデオがカールスルーエ・インフォメーション・テクノロジー・ソリューションズ(KITES)を買収
2021年6月29日 23:22
ズームビデオ(ティッカーシンボル:ZM)がドイツのカールスルーエ・インフォメーション・テクノロジー・ソリューションズ(KITES)を買収します。買収代金は非公開です。
KITESはリアルタイム・マシン・トランスレーション(同時通訳ソフト)を開発している企業です。AIの先駆者、アレックス・ウェイベル博士とセバスチャン・スツーカ博士によって2015年に始められた同社は、もともとカールスルーエ工科大学の教授陣が始めたプロジェクトにルーツを求めることが出来ます。そこではソフトウェアにより日常生活で言葉の壁を取り除くことを目指しています。
ウェイベル博士は過去に既に同時翻訳機を開発済みであり、ドイツ語を英語に同時通訳するシステムは2012年以降今日までカールスルーエ工科大学における講義の翻訳で稼働してきた実績があります。カールスルーエ大学は1825年に創立されたドイツ最古で最難関の工科大学です。
人々の会話をリアルタイムで機械翻訳するのはAIの応用分野でもとりわけ難易度が高いです。KITESの機械翻訳システムはエラー率5.0%を達成しています。プロの同時通訳者のエラー率が5.5%であることを考えると、すでに人間を超えているという風にも考える事が出来ます。
エラー率と同じく重要なのはレイテンシー、つまり翻訳の遅延時間です。KITESのシステムはレイテンシー1秒以内を実現しています。
エラー率ならびにレイテンシーはアメリカ国立標準技術研究所が定めた「スイッチボード・ベンチマーク」という科学的な品質基準に基づいて計測されています。
ズームビデオに買収された後もKITESは現在のカールスルーエのオフィスにとどまり開発を進めます。ズームビデオは新たにカールスルーエ・オフィスを開く計画を持っています。
KITESの機械翻訳ソフトはいずれズームに実装される見込みです。