ドクシミティーが近く新規株式公開 遠隔医療デジタル・プラットフォーム企業
2021年6月21日 03:10
ドクシミティー(ティッカーシンボル:DOCS)が2330万株を20~23ドルで売り出します。幹事はモルガンスタンレー、JPモルガン、ゴールドマンサックスです。
同社は米国の医師の80%にアクセスがあるクラウドを通じた遠隔医療デジタル・プラットフォーム企業です。全米50州の180万人の医師がメンバーとなっています。
同社は医師がより効率よく患者を診察できることを主眼に置いたサービスであり、他社が患者の立場から使いやすいプラットフォームを提供しているのとアプローチが逆です。
医師から見て使いやすいプラットフォームを心がけた結果、既に多くの医師が同社のサービスを利用しています。なお医師がドクシミティーを利用するのは無料です。ドクシミティーは製薬会社、ヘルスケアシステムからお金を取ります。
米国では年間4兆ドルもの医療支出が発生しますが、そのうち73%は医師が決断権を握っています。医師は患者の状態に応じて適切なケア先を指示する立場にあるわけですが、専門医との連絡は時として時間がかかり、診断情報へのアクセスも効率的とは限りません。
ドクシミティーはクラウドを通じて色々な専門性を有する医師を結び付け、最適な専門医に照会します。
製薬会社はドクシミティーのデータベースを薬品のセールスをする際に利用します。薬品のセールスはいろいろな法規制に縛られており、そのルールに従って行われなければいけません。そのようなコンプライアンスをクリアした上で、高い専門性でターゲットを絞り込んだ営業を可能にするわけです。
ヘルスケアシステムは新しい患者の照会を受ける際、オフラインの非効率な経路に頼っており、効率的なマーケティングが出来ていません。そこでドクシミティーの使いやすい遠隔医療デジタル・プラットフォーム上で自社のネットワークを訴求することで患者の獲得を目指すわけです。
このようにドクシミティーは製薬会社とヘルスケアシステムという大企業からお金を取っていると言う点がユニークです。
2021年3月31日で〆た2021年度の売上高は2.07億ドルでした。前年は1.16億ドルでした。粗利益は1.75億ドルでした。前年は1.01億ドルでした。純利益は5021万ドルでした。前年は2973万ドルでした。純利益マージンは24%でした。

営業キャッシュフローは8297万ドル、フリー・キャッシュフローは7836万ドルでした。フリー・キャッシュフロー・マージンは38%でした。
2021年のネット・レベニュー・リテンション率は153%でした。売上高10万ドル以上の大口顧客数は200社でした。