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イスラエルのネタニヤフ氏が首相を退陣、ナフタリ・ベネット氏が新首相に

2021年6月14日 03:56

イスラエルで最長の期間首相を務めたベンヤミン・ネタニヤフ氏が連立政権樹立に失敗、首相の座をネフタリ・ベネット氏に明け渡します。日曜日にベネット氏の連立政権に対する信任投票が行われ、60対59の僅差で勝利しました。

ベネット氏は右派政党ヤミナの党首です。ヤミナは今回、中道政党イェシュアティドと団結し連立政権を樹立します。

イスラエルでは過去2年間の間に4回もの選挙が行われ政治が混乱していました。今回はイスラエル経済の停滞、ハマースからのロケット弾による攻撃などでネタニヤフ氏への求心力が低下していた最中での政権交代となります。

ベネット氏はかつてネタニヤフ氏の補佐を務めていたこともあり、これは昔の部下による下剋上という風に捉える人も居ます。

さらにベネット氏の政党ヤミナは120あるイスラエル議会で僅か7議席しか占めておらず、むしろキングメーカー(闇将軍)としての根回し力で首相にのし上がりました。

このように新連立政権の結束は決して固いものではないのでいつまで続くかはわかりません。

ネタニヤフ氏は野党の党首という立場になります。

ベネット氏の率いる新政権はイスラエルの歴史の中で最も多様な価値観の入り混じった政権になります。月曜日に新首相の就任式典が行われる予定です。

ベネット氏の目先の課題は極めて脆弱な基盤の上に成立した連立政権が早々に瓦解するのをどう食い止めるか? です。

中期的にはイスラエルに対する米国からの支持が弱まりつつある中で、どのようにシリア、イランの問題を処理してゆくか? が課題です。

ベネット氏の経歴を見るとネタニヤフ氏同様、イスラエル国防軍で活躍しました。その後、ベネット氏は米国でソフトウェア企業を興し、これをRSAに1.45億ドルで売却し富豪になりました。2006年以降、ベネット氏はネタニヤフ氏の補佐として首席補佐官その他の役職を歴任しています。