ロイヤリティー・ファーマが中堅バイオ企業のM&A資金を用立てることでロイヤリティーを取得
2021年6月2日 22:11
ロイヤリティー・ファーマ(RPRX)が**モルフォシス(MOR)によるコンステレーション・ファーマ(CNST)**買収に際し20億ドルを用立てることを発表しました。
コンステレーション・ファーマシューティカルズはエピジェネティックス(=DNA延期配列変化を伴わない遺伝子機能調節)にフォーカスし、創薬を目指すバイオ企業です。
モルフォシスは抗CD19抗体によるびまん性大細胞型B細胞リンパ種治療薬「モンジュヴィ」を開発、販売しています。
一回の出資で20億ドルを出すのはロイヤリティー・ファーマとしては過去最大です。
この資金と引き換えにロイヤリティー・ファーマは乾癬(かんせん)治療薬**トレムフィア(グセルクマブ)**ヒトモノクローナル抗体のロイヤリティーを受けとります。それに加えてコンステレーション、モルフォシスがそれぞれ開発している合計4つの新薬候補のロイヤリティーも獲得します。
今回のディールはM&Aの仲介者としてロイヤリティー・ファーマが果たし得る役割をバイオ経営者に印象付けたと思います。
今後、中堅バイオ企業のM&Aはたくさん起こると予想されます。現在、200社を超える中堅バイオ企業がひしめいており整理される必要があります。
ロイヤリティー・ファーマは1) 資金力がある、2) 買収先、もしくは買収側企業の新薬のロイヤリティー・インカムの確実性を評価する独自調査力を持っている、という二つの理由から普通の金融機関では出来ないような資金の提供が出来るわけです。
トレムフィアは年率+15%で成長し、2030年には55億ドルのブロックバスター薬になると予想されています。
ロイヤリティー・ファーマのバランスシート上には18億ドルの現金が載っています。今回の出資は主にそれを使うことで用立てられ、あとは毎月入っているキャッシュフローで賄う予定です。