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連邦準備銀行を舞台にしたTVドラマが準備されている 「絵にならない」題材では?

2021年5月4日 16:29

連邦準備銀行(FRB)を舞台にしたTVドラマが準備されています。

「ザ・フェド」は連邦準備銀行で働く若いスタッフのヒミツ、嘘、恋愛、政争を扱ったTVドラマで、ワーナー・ブラザーズ・テレビジョンが制作を担当します。

脚本家エヌケーチ・オコロ・キャロルはニューヨーク生まれ、ナイジェリア育ちのアフリカ系アメリカ人で、ペンシルバニア大学を卒業した後、連邦準備銀行の調査部アシスタントとして働いた経験があります。

その後、彼女はテレビのプロデューサー、脚本家となり「ボーンズ」、「ローズウッド」、「ザ・プレジデント」、「オール・アメリカン」などのテレビ・ドラマの脚本を書き、プロデューサーを務めました。

アデスワ・マッカラもエグゼクティブ・プロデューサーとして同作品の制作に参加します。

僕は仕事柄連邦準備銀行にもしばしば訪問しその調査部のキュービクルでリサーチャーと地域経済の事などに関するミーティングを持ちました。その経験から言って、地味でアクションの要素に乏しい連銀を舞台にしたTVドラマなど「絵にならない」のではないかな? と一抹の不安を覚えます。

こんな風にドラマ化されるということは大衆の心の中に占める中央銀行の存在が大きくなってきたことの証しであり、それは良くない兆候かもしれません。

さらに言えば立身出世の場、キャリア形成の場として連銀が良い就職先か? と言えば大いに疑問が残る気がします。一例としてキャリア入行して地域連銀総裁まで出世した例は殆ど皆無です。

大体、地域連銀総裁は経済学の教授とか投資銀行のバックグラウンドを持った人が横滑り的に指名されることが殆どであり、内部から登り詰めた人はサンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁くらいのもの。

彼女自身、ボクシングをやり、レズビアンであることを公言して憚らない、テクノクラートとしては型破りな、キョーレツな個性の女性であり、「例外中の例外」と考えるべきだと思います。