米国の各州で営業許可を得ているカンナビス関連株から構成されるETFが『バロンズ』でハイライトされた
2021年5月2日 21:52
米国の著名投資週刊誌『バロンズ』が巻頭特集でカンナビスを採り上げています。
新型コロナで米国の州政府の財政は悪化しました。財政を立て直すため、①オンラインカジノ、②カンナビスを許可する州が増えています。
カンナビスに関しては**MSO(Multi-state operators)**と呼ばれる、米国の複数の州で営業許可を受けている国内業者があります。
しかしこれらのMSOに対する投資は次の二つの理由からとても難しかったです。
- 銀行が取引をしない
- 取引所が新規上場を許可しない
銀行が取引しなかった理由はこれまでカンナビス業者は「280E業者」、つまり連邦政府から不法ビジネスとして指定されてきたことによります。
**下院はカンナビス業者を不法ビジネスとみなさない法案を最近通過させました。**この法案は上院に回され、上院で可決されれば大統領が署名、成立すると思われます。上院での通過の可能性は高いです。
もうひとつのハードルは同様の理由で新規株式公開(IPO)が出来なかったことです。このため今までは既に上場されている**休眠会社をカンナビス業者が買収し、「裏口上場」する方法しかありませんでした。**実際にこのようなやり方で下記の各社は株式を公開しています:
キュラリーフ(ティッカーシンボル:CURLF)
グリーンサム(ティッカーシンボル:GTBIG)
トルーリヴ・カンナビス(ティッカーシンボル:TCNNF)
クレスコ・ラボ(ティカーシンボル:CRLBF)
タラセンド(ティッカーシンボル:TRSSF)
コロンビア・ケア(ティカーシンボル:CCHWF)
エイヤー・ウェルネス(ティッカーシンボル:AYRWF)
ハーヴェスト・ヘルス(ティッカーシンボル:HRVSF)
ただこれらの銘柄の取引はいずれもOTCBBと呼ばれる店頭電話商いであり、トレードしにくいです。
最近、それらのMSOにまるごと投資するETF(上場型投信)が出ました。**アドバイザーシェア・ピュアーUSカンナビスETF(ティッカーシンボル:MSOS)**がそれです。現在の運用資産は10.3億ドル、組み込み銘柄数は28銘柄、費用比率は0.74%です。
これまで米国や日本の投資家がトレードしてきたカンナビス関連株はいずれもカナダ株であり、米国における事業拡大においてはハンデがあります。その一方で米国の連邦政府レベルでのカンナビスに対する締め付けは急速に緩和されつつあるので米国のMSOの方が有利な立場にあります。