経済的独立と早期退職(F.I.R.E)の「そろばん」→支出のコントロールが最も重要
2021年5月2日 07:16
経済的独立と早期退職(F.I.R.E.)はシンプルな算数の上に成り立っています。
まずあなたの**税引き後の手取り月収(I)**を把握してください。
次に毎月の支出を全部洗い出し**支出額を合計(E)**してください。
税引き後の手取り月収(I)-支出(E)の差額が毎月の**貯金(S)**になります。
毎月の貯金額(S)÷ 税引き後手取り月収(I)で**貯蓄率(SR)**が計算できます。
具体的な例で考えてみましょう。
たとえば30歳で年収が400万円の場合、手取り月収は31万円(I)前後だと思います。
毎月の支出の合計が26万円(E)なら、5万円を貯金(S)に回せるはずです。
この場合、S ÷ I = 16.1%があなたの貯蓄率(SR)になります。
いま貯蓄率とリタイアできるまでの年数にはシンプルな関係があります。貯蓄率をUPすればするほど、リタイアするまでの必要年数は短くなります。
5% = 66年
10% = 51年
15% = 43年
20% = 37年
25% = 32年
30% = 28年
35% = 25年
40% = 22年
45% = 19年
50% = 17年
55% = 14.5年
60% = 12.5年
(投資リターンは5%を想定)
ポイントが2つあります。第一に、**支出のコントロールが最も結果に大きな違いをもたらします。**従ってなるべく支出を切り詰め、貯蓄に回す心掛けが大事です。
第二にF.I.R.Eのコミュニティーでは**4%という引出し率(Withdrawal rate)**を使うことが多いです。これはあなたが貯金した財産の総額のうち4%までしか引き出さないという意味です。
この**4%という数字は、1年の投資リターンの仮定から導き出されています。**いいかえれば年率4%~5%前後の投資リターンを想定することは米国の文脈ではそれほどムリな話ではなく保守的な想定になります。
日本は市中金利が低いので4%の投資リターンはムリな想定です。米国株に投資することでより高いリターンを狙ってください。
1年間の投資活動により得た4%の分だけを取り崩している限り、元本を減らすことなく生活してゆくことが出来るという計算になります。
このようにF.I.R.E.はたんなる「そろばん」に過ぎず、善悪の問題とか人生に対する考え方とは無関係の概念です。
ただ最も重要な変数となる**「支出のコントロール」という部分は、個人の価値観が大きく影響する**と思います。