サッカー欧州スーパーリーグ創設にマンチェスター・ユナイテッド、ACミラン、レアル・マドリードなど12クラブが合意、JPモルガンが融資 変わる「そろばん」
2021年4月20日 00:34
アーセナル、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トットナム、ACミラン、インテル・ミラノ、ユヴェントス、アトレティコ・マドリード、バルセロナ、レアル・マドリードの12クラブが欧州スーパーリーグを創設することに合意しました。
欧州スーパーリーグの創設はUEFAチャンピオンズ・リーグにとって打撃となります。UEFAは「欧州スーパーリーグに参加するクラブをワールドカップ出場禁止にするかも」と脅しています。
この背景には強豪チームとそれ以外のチームでは観客動員数に大きな違いがあり、半ば義務的に消化しなければならない重要でない対戦が高騰するチーム維持費を前にしてトップ・クラブの経営を圧迫していることが指摘できます。
加えて新型コロナでそれらトップ・クラブの経営の脆弱性が露呈し、さらに現在のスポンサーであるBTグループやスカイは大きな経営改革を可能にする指導力、財務力に欠けていることが痛感されました。
あたらしく欧州スーパーリーグ創設に融資を通じて力を貸すのはJPモルガンです。同行は向こう23年間に渡り2~3%の金利で欧州スーパーリーグに融資します。融資実行予定額は480億ドルです。
サッカーはグローバルなスポーツであり**国内同士の対戦は余り意味がありません。**サッカーは色々なスポーツの中で最もグローバルなスポーツであり、たとえばマンチェスター・ユナイテッドの場合世界の11億人がフォロワーもしくはファンとして同クラブに注目しています。
**英国のプレミアリーグの視聴者の国内比率は僅か15%**であり、残りはグローバルなファンです。これはアメリカのNFLの視聴者の国内比率が93%であるのと好対照です。
世界のファンは国内の弱小クラブとの対戦には注目していません。さらにグローバルのコンテンツのバイヤーが伝統的なBT、スカイなどの欧州勢からESPN、NBC、FOX、ネットフリックス、アマゾン、Hulu、アップルなどへと拡散してゆき、さらにスポーツ・ベッティングなどの新しい収益機会がグローバルに発生している中で「手に汗握るエキサイティングなコンテンツをどう維持、増加させる?」という問題に直面しているわけです。
欧州スーパーリーグ創設の動機は健全で強いクラブがもっと成長しグローバルなオーディエンスへの露出、支持を獲得できるようにするための「コンテンツの整理整頓」だと捉えるべきです。