コインベースのナスダック上場に際し参照価格が発表された
2021年4月14日 17:35
コインベース(ティッカーシンボル:COIN)は4月14日にナスダックにダイレクトリスティングするわけですが、その際の参照価格が$250と提示されました。
これは「ここから競りがはじまります」という暫定価格に過ぎず、その値段でトレードが開始されることを意味しません。気配のまま、スルスル価格が上ると予想されます。
初値が付くのは日本時間4月15日朝2時頃になるかもしれません。
取引開始は幾らになるか皆目見当がつきません。しかし初日の取引が現在、FTXで取引されているコインベース・プリIPOコントラクトの取引水準である570ドルを超えるのは大変困難だと思います。
ちなみに**「コインベース」のグーグル検索回数は2017年の仮想通貨ブーム時の半分以下**です。
興味深いことに**「ビットコインETF」のグーグル検索回数は現在、過去最高に近い**です。
とりわけ2月24日頃に検索回数が激増しました。その日はコインベースがSECに上場書類を提出した日です。
つまり米国の投資家、とりわけフィナンシャル・アドバイザーは明らかにコインベースとビットコインETFを天秤にかけており、有利な方へ行くことを考えているのです。
米国のフィナンシャル・アドバイザーは顧客資産を預かるため、LPLフィナンシャルなどに代表される預かり先金融機関を整える必要があります。複数金融機関に預かり散することは通常しません。
フィナンシャル・アドバイザーが顧客に対し運用報告書を作成する際、詳細な運用成績やリスク・レポートを作成する必要からモーニングスターなどが出している運用報告書作成ソフトウェアを利用することが多いです。それに乗りやすいためにはビットコインETFで仮想通貨へのエクスポージャーを確保したほうが、わざわざコインベースに口座を開けるより遥かに便利だしコンプライアンスやFINRA等の当局への報告もカンタンになります。
顧客の資産を預かる行為はフィナンシャル・アドバイザーにとってハードルが高く規制や心労も多いです。だからコインベースがフィナンシャル・アドバイザーから支持されない限り、お金持ちの資産の大部分はビットコインETFに向かうと考えるのが自然です。
すでにフィデリティは「ザ・ワイズオリジン・ビットコインETF」の申請書をSECに提出しています。
ちなみにブローカーとしてのフィデリティ証券は既にゼロ・コミッション・トレードを打ち出しています。するとコインベースの平均手数料、1.4%は割高に感じられます。
フィデリティ証券ではフラクショナル・トレーディング(=1株以下のトレード)も出来ます。
これらの理由から、ビットコインETFが登場すると、それは仮想通貨取引所の経営を圧迫すると思います。