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中国華融資産管理、決算発表遅延で投資適格債価格急落

2021年4月13日 20:07

中国の国有企業の不良債権資産をまとめて保有し、受け皿を提供している中国華融資産管理が決算発表を延期したことで同社のドル建て投資適格債の価格が急落しています。

同社は四つある国有企業不良債権管理会社のうちの一社で、中国政府、中国人寿などに加えウォーバーグ・ピンカス、CITIC、COFCOなども株主となっています。

同社の債券のうち、74億ドル相当が今年償還を迎えますが今回決算発表が延期されたことを受けて(ひょっとすると中国政府はわざと中国華融資産管理を助けず、破綻の前例を作るのではないか?)という不安が投資家の間に広がっています。

そもそも中国華融資産管理は経営内容の悪い国有企業の不良債権の受け皿なので、どうせ政府が尻拭いするだろうというモラル・ハザードが働きやすいです。

しかし中国政府は競争力の無いオールド・エコノミー企業を市場から退場させ、改革を進めるためにわざと支援の手を差し伸べないことをやりはじめています。

その背景として新型コロナ禍が一巡し、経済が普通の状態に戻ったので先送りしていた改革に今、着手できるようになったということがあります。

中国華融資産管理の2022年5月償還3.375%債は3億ドルの発行残高がありますが額面100に対して76.1で取引されています。

格付け機関各社は中国華融資産管理を投資適格としていますが、それは中国政府からのインプリシット・ギャランティーがあるからで、もし政府が支援しないということになれば投資格付けを見直しすることになります。

中国華融資産管理は1999年に創設され2015年に香港市場に株式公開され、420億ドルのポートフォリオを持っていると言われています。そのうちの約半数がドル建て債です。

同社は「大きすぎて潰せない」存在として知られてきました。