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コーセラがIPOロードショーをキックオフ

2021年3月23日 20:49

大学など教育機関の名前を冠したブランデッド教育コンテンツを届けるグローバル・ラーニング・プラットフォーム、**コーセラ(ティッカーシンボル:COUR)**が新規株式公開(IPO)をキックオフしました。

上場先はニューヨーク証券取引所で上場は4月第一週の見込みです。

今回売出し株数は1573万株で価格設定は30~33ドルです。幹事はモルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、シティグループ、UBSです。

コーセラのVCはニュー・エンタープライズ・アソシエーツ、Gスクエアード、クライナー・パーキンスなどです。

コーセラは2012年にアンドリュー・エンとダフネ・コーラーという2人のスタンフォード大学の教授たちによって始められました。

コーセラのコンテンツはモジュール化されており、積み重ねることができ、幅広い期間に渡り受講可能です。難易度や価格設定にもいろいろなバラエティーを揃えています。

コーセラは転職の為新しいスキルを獲得しようとする受講者にも仕事に直結する科目を、しばしば無料で提供することで失業者の再教育という社会的ニーズに応えています。世界経済フォーラムの調査で、世界の経営者の84%が新型コロナで業務のデジタル化を加速させなければいけないと考えています。それは社員が新しいスキルを獲得しなければいけないことを意味します。

このように高等教育は人生で一回やればおしまいということではなく、生涯教育というカタチで新しい事をどんどん学んでゆくことが今日の変化の速い社会では必要とされているのです。

これまでに7700万人がコーセラを利用しました。

そして150の大学と50の実業界のパートナーがそれぞれの大学や企業のロゴを冠したブランデッド・コンテンツを提供しました。

一方、6000社が社員のスキルアップのためにコーセラを利用しています。その中には日常業務で必要となる45の履修証明を出すコースも含まれています。

コーセラは、いわゆるフリーミアム・モデルを採用しています。まず個人がコーセラの存在を知り、無料授業にサインアップします。2020年だけで3000万人がそうしました。そのうちの84%は広告などに頼らず自分でコーセラを見つけました。つまり顧客獲得のためにデジタル広告を打つことはしていません。

無料のコンテンツをまず利用してもらい、それから課金顧客へコンバージョンします。

無料コンテンツの場合でもコンテンツ開発費用がかかるわけですから顧客取得コストの大部分は無料コンテンツの製作・取得費用だと考える事が出来ます。そのコストはユーザー一人当たり約2000ドルです。

コーセラの授業は2年間の学位取得コースが9000ドルから45000ドルという価格設定になっているのを頂点に、3ヵ月から1年で取得できる履修証明(Certificates)のコースが2000ドルから6000ドル、3ヵ月から半年で取得できる専攻(Specializations)コースが月謝39ドルから99ドル、4~6週間で学習できるコース(Courses)が無料~99ドルの一回払いで、2時間以内に視聴できるプロジェクト(Guided Projects)が10ドルで視聴できます。

世界の高等教育市場の規模は2.2兆ドルです。

コーセラの売上高は2019年が1.84億ドル、2020年が2.94億ドルでした。利益は2019年が-4670万ドル、2020年が-6680万ドルでした。

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消費者向け売上高は過去3年、年率換算31%で、企業向け売上高は過去3年、年率換算112%で、学位コース売上高は過去3年、年率換算127%で成長してきました。