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投資で成功する道④ バフェットも言うように、発行済み株式数がジャバジャバ増えている会社の株は上らない

2021年3月16日 17:42

初心者が一定の投資成果を出すには**バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカーシンボル:VTI)**を買うのがベストです。

それが退屈なら**バンガード米国高配当株式ETF(ティッカーシンボル:VYM)**にも分散しなさい。

もし「どうしても個別株に投資したい!」というのであればアルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)、フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)、アップル(ティッカーシンボル:AAPL)、アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)、マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)の中から数銘柄分散し、同時に買い建てることをお勧めします。

以上が初心者が手軽に始める事の出来る株式投資であり、それ以外のやり方に逸脱した途端、リスキーな投資になります。

株式とは2人以上の出資者がお金を持ち寄ってあるビジネスを始めた場合、その商売から上がる儲けの「取り分」を記録するための勘定尺度に他なりません。

ふたりが半々の元手を負担したなら、利益の山分け比率は50:50でしょう。

株式を発行するという行為は、その山分けのプロセスに加担する参加人数が増えることを意味します。逆に言えば自分がありつける取り分は、どんどん薄まるわけです。この現象を希釈(きしゃく)化と言います。

どんなに成長している企業でも、株式をジャブジャブ新規に発行すれば、利益は薄まってしまい、第一印象ほど投資家としてのあなたの分け前は増えません。

別の言い方をすれば、「発行済み株式数は何株か?」とか「発行済み株式数がどんどん増えているか?」というようなことに、われわれは気を配るべきです。

ちゃんとした訓練を積んだ投資家は、銘柄の話をする際、まず「この会社の発行済み株式数は何株で……」ということを、まるで枕詞のように最初に断った上で説明を開始します。

たとえば米国の投資週刊誌『バロンズ』の新年座談会は「プロ中のプロ」が対談するイベントですが、参加者の中にはメリル・ウィットマーのように必ず発行済み株式数に言及してから投資ストーリーを説明する論客が散見されます。

発行済み株式数は投資家の分け前の計算の根拠を提供する重要情報であり、それが欠落すると説明にならないのです。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ティッカーシンボル:AMD)は最先端の極小な線幅のデザインに基づいた高性能な半導体を次々に発表しているエキサイティングな企業です。ライバルのインテル(ティッカーシンボル:INTC)を、こてんぱんにやっつけているという印象を持つ投資家が多いです。

しかしAMDの一株当たりの業績は、下のチャートに見るように貧相です。

画像1

なお2020年にEPSがCFPSより大きくなっているのは利益が過大に報告されていることを示唆し、良くない兆候です。

CFPSをSPSで割算して求められる営業キャッシュフロー・マージンは11.1%と脆弱です。

その一方で微細加工で大きく後れを取った筈のインテルの一株当たり業績は、下のチャートに見るように安定的に成長しているだけでなく利幅もとても大きいです。

画像2

CFPSがEPSよりくっきりと多くなっていることは、インテルが利益を適正に報告していることのあらわれです。

DPSがEPSよりずっと少ないということは、今後増配する余地が大きいことを意味します。

なぜこのような差が出るのでしょうか? いろいろ理由は挙げられると思いますが、そのうちの重要な理由のひとつが発行済み株式数です。AMDの発行済み株式数は年々増えており、現在12.1億株です。

逆にインテルの発行済み株式数は、自社株買戻しを実施している関係で年々減少しており、現在40.6億ドルです。

エキサイティングな新製品のニュースに踊らされるだけでなく、財務諸表をきっちり当たることの重要性をこれらのチャートは証明していると思います。