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フライズ・エレクトロニクスが廃業 シリコンバレーの象徴がひとつ消える

2021年2月25日 01:30

2月24日、カリフォルニア州サニーベイルを本拠とするフライズ・エレクトロニクスが全店舗を閉め廃業すると発表しました。

フライズはシリコンバレーのテクノロジー・オタクたちにとって神聖な場所だったと言えます。そこではマイクロプロセッサやメモリーをはじめとして、あらゆる部品が取り揃えられ、パソコンを自作するようなマニアに必要なものが全部揃っていました。

同社はもともとスーパーマーケットを経営していたのですが、経営者の子供たちの代になってエレクトロニクスを扱う専門店に鞍替えしました。その関係で広大な店舗に何から何まで揃っている、いわゆる大規模店のフォーマットを当初から採用しました。

おもなライバル企業はサーキットシティやコンプUSAでしたが、それらの企業は早い段階で姿を消しました。強いて言えばベストバイが競合他社になりますが、ベストバイが一般の消費者を相手にしていたのに対し、フライズはマニアを相手にしていた点が異なりました。

店舗の大部分はカリフォルニアとテキサスに所在していました。

去年、新型コロナが蔓延しはじめたことで最近の小売業を巡る環境はとても厳しかったです。フライズはその犠牲者のうちの一社ということになると思いますが、それに加えて顧客の購買パターンの変化も見逃せないと思います。まずパソコンを自作するというような趣味はデバイスがどんどん小型化し、流行らなくなりました。またシリコンバレー全体としてもハードウェアのメッカからソフトウェアのメッカへと変化してゆきました。

したがってフライズの運命を考えた時、ゲームストップのような株が人気化するのは奇異な印象を受けます。

いずれにせよシリコンバレーのテクノロジー・オタクに愛されてきたフライズが廃業するというのは時代の移り変わりを感じさせるニュースです。