ラグジャリーファッションのオンライン・ブティックMYTHERESA(マイテレサ)を展開するMYTがニューヨーク証券取引所にIPO
2021年1月13日 04:58
MYTHERESA(マイテレサ)はラグジャリーファッションのオンライン・ブティックです。
マイテレサはもともと1987年にミュンヘンで開店したブティックがその発祥ですが2006年に立ち上げたオンライン・ショップがアメリカの高級百貨店ニーマン・マーカスの目に止まり、ニーマン・マーカスの傘下に入りました。
その後、ニーマン・マーカスは経営不振に陥りマイテレサをオランダのMYTに売却しました。
同社は裕福層だけをターゲットとしています。婦人服、紳士服、子供服、バッグ、靴、アクセサリーを扱っており配送センターはミュンヘンにあります。
普通、ネット通販企業はなるべく沢山の商品を幅広い購買層に売ることを目指します。これに対しマイテレサは厳選したブランドの、さらにレアな商品だけを、ごく一握りの裕福層だけに販売します。
マイテレサのサイトは画像や映像を駆使したビジュアルの訴求力が強く、その良質なイメージ、コンテンツ、エクスクルーシブなソーシャル・イベントを手掛かりに顧客を開拓しています。
具体的には特定のデザイナーを呼んで晩餐会を催す、スカラ座のような場所を借り切ってファッションショーを行うなどです。
ブランドはマイテレサのコンテンツ制作力を評価し、新しいコレクションをまずマイテレサで期間限定独占販売します。
こうすることにより「ここでしか買えない」希少性を出すわけです。去年は37のエクスクルーシブ・コレクションを展開しました。
そのようにして売り出された先行販売商品の殆どは在庫を売り切ります。
売上構成は洋服が42%、靴が34%、バッグとアクセサリーが24%です。
2020年度の売上高は4.49億ユーロでした。

2021年度第1四半期の売上高成長率は前年同期比+27%でした。
同社の2020年度の修正EBITDAは3540万ユーロでした。

同社の2020年度の営業キャッシュフローは1060万ユーロでした。

同社の顧客は世界130か国に広がっており一人の顧客が1年平均16回マイテレサで買い物します。ひとつの購入商品の単価は平均して935ユーロです。顧客のリテンション率は98%です。
今回ニューヨーク証券取引所に上場されるのはマイテレサの親会社、MYT(ティッカーシンボル:MYTE)のADS(米国預託株式)で、1565万株を16~18ドルで売り出します。
幹事はモルガンスタンレーとJPモルガンです。