格差社会を是正するのは容易ではない
2021年1月2日 20:30
格差社会が進行しています。
米国の富の31%をトップ1%が占めています。

過去30年でトップ1%の富は7.2倍になりました。
最も裕福な1%を除いたトップ10%は米国の富の39%を占めており、この集団の富は過去30年で5.6倍になりました。
これと対照的にボトム50%は米国の富の僅か2%しか占めていませんし過去30年で金額は2.63倍にしか増えていません。
貧富の差が拡大する主な理由は資産価格の上昇率のほうが賃金の上昇率より大きいことに起因しています。
株式や不動産を持っている層は、そうでない人たちより富の蓄積が急ピッチなのです。
それでは株式や不動産の価値は何に左右されるか? という事ですが、これは市中金利に左右される側面が大きいです。一般に低金利であればあるほど株式や不動産は騰がりやすいです。
なぜ中央銀行は低金利を維持するのでしょうか?
その理由は低金利にすることで景気を支援することが雇用の拡大に欠かせないからです。
すると失業者を減らすために中央銀行が金融緩和すればその影響で株価が騰がり貧富の差はどんどん拡大するという構図が見えてきます。
お給料のベースアップより株価の上昇のほうが急ピッチなら、株式投資をしていなければあなたは周囲から次第に劣後します。
このように中央銀行の低金利政策が格差を助長してしまっていることは中央銀行の関係者はよくわきまえています。しかし米国の4人に1人がフード・インセキュア、すなわち「食うや食わず」の飢餓線上にある今日、それらの底辺の人たちを救済するには金融緩和くらいしか有効な手は無いのです。