Skip to content

2021年のIPO候補について

2020年12月22日 20:30

2020年は米国における新規株式公開(IPO)市場が活況を呈しました。

このモメンタムは2021年も続くと思います。

来年はストライプ、マーケタ、アファーム、コインベースなどフィンテックならびに金融サービスのIPOが目白押しです。

加えてeコマースのフリップカート、ゲームのロブロックスなどが控えています。

このうちアファームとロブロックスは当初年内のIPOを目指していたのですが延期しました。これは「逃げ」ではありません。

延期した理由は来年IPOした方が発行体企業にとって有利な条件で値決め出来ると判断したためです。

今年最後の大型のIPOとしては**ドアダッシュ(DASH)、エアビーアンドビー(ABNB)、シースリー・エーアイ(AI)**などが上場されているのですが、いずれのディールも前人気が高かったせいで値決めレンジを引き上げましたし、上場後の取引開始値段も値決め価格を遥かに上回りました。

つまりこれらのIPOがずっこけたから後続企業がIPO出来なくなった……言い換えれば「IPOウインドウが閉じてしまった」のでは無いということです。

2021年にIPOが予定されている企業のうち、最も期待されている銘柄はストライプだと思います。

ストライプはスモール・ビジネスがeコマース・サイトを構築する際、デベロッパーがストライプのあらかじめ用意したビルディング・ブロック(積木方式)を利用することで迅速にマーケットプレースを開業するなどのソリューションを提供しています。またデジタル・ペイメントのセキュリティーを強化するための本人確認システムなど、eコマースに必要な諸々のソフトウェアを開発しています。

マーケタはクレカやキャッシュカードのようなプラスチックカードの発行サービスのテクノロジーを持つ会社ですが、「誰もが、どんな使い方のカードでも発行できる」カード市場の民主化を提唱しています。これまでクレカはビザ、マスターカードなどの大手がテクノロジーを牛耳っておりマーチャンツはビザやマスターカードのロゴが無いカードは発行しにくかったです。それはFICOスコアに代表される、クレカの評価システムに縛られることを意味し、クレジットスコアの低い低所得者層などのひとたちを排除することにつながっていました。

マーケタはテクノロジーの面からそのようなデュオポリー(2社独占)を打破しようとしているわけです。

一方、アファームはマーケタの技術を使い、実際に割賦などの信用提供をアレンジすることを仕事としています。ローン自体は地銀が提供するのですが、低所得者層に高額商品を買いやすくするための仕組み全体を考えるのがアファームの仕事です。

コインベースは仮想通貨取引所です。

フリップカートは「インドのアマゾン」というあだ名をつけられています。大株主はウォルマートです。