ポーランドの経済は堅実に運営されており、若い、エキサイティングな企業が続々登場している
2020年12月15日 04:11
ポーランドは1989年に「ベルリンの壁」が崩壊したとき、計画経済から市場経済へと移行しました。その意味では西側投資家にとって比較的なじみの薄い国だと思います。
同国はドイツのお隣に位置する関係で製造業などでドイツのとのつながりが緊密です。言い換えればドイツ経済にポーランド経済も左右されるということです。
近年、ポーランドでは消費文化が開花しており、欧州の重要な消費マーケットのひとつに育っています。
経済の近況なのですが新型コロナの影響でサービス業は業務を縮小することを強いられています。その関係で第4四半期のGDPは落ち込むと予想されます。通年では-3.4%が見込まれています。

2021年も少なくとも前半はぐずぐずした展開にならざるを得ないと見られています。しかしその後景気回復は勢いを増すと予想されます。
ポーランド企業のバランスシートは健全です。また政府の財政出動も適切だったため、実業界は難なく新型コロナを乗り越えています。政府は労働者に対する賃金補助、自営業者に対する補助、失業者に対する特別手当などを実施し、その関係で消費者の懐は暖かいです。
企業に対してはローン・ギャランティー、マイクロローン返済の減免などが実施されました。それらの政策は迅速に決定され、実行に移された結果、企業経営が行き詰まる例は少なかったです。
このため2022年にはポーランドのGDPは+5.1%という高い水準で成長することが見込まれます。
ポーランドの外貨準備はショックに対しても十分です。
また必要とあれば政府が追加の財政出動を行う余地は大きいです。ポーランド政府は近年債務を圧縮してきたので国際投資家コミュニティーの間でも評判が良く、有利な金利で資金を調達することができます。
政府の基礎的財政収支は新型コロナに対する支援で一時的に悪化する見込みですが、これはすぐに元に戻ることができると予想されます。

労働市場は打たれ強く、失業率はあまり上昇していません。

消費者物価指数は安定的に推移しています。

経常収支は黒字です。

ポーランドに投資するには**アイシェアーズMSCIポーランドETF(ティッカーシンボル:EPOL)**が好適です。
かつてポーランドは第1・2次産業の割合が多かったのですが近年は消費主導の経済へと大変貌を遂げています。その関係で上場企業もビデオゲームのCDプロジェクト、ネット企業のアレグロ、ファッションのLPPなどの若々しい企業がひしめいています。
このうちCDプロジェクトは新作ゲーム**『サイバーパンク2077』**が華々しいデビューを飾ったもののバグが多くて株価は直近の高値から-35%急落しています。バグはいずれ修正されると思いますのでむしろ重要なことは『サイバーパンク2077』が今後何年にもわたりゲーマーから愛され続ける、熱中できるコンテンツか? という点だと思います。その意味においては「面白いゲームだ」という評価が多いと思います。
ポーランドの株式市場の株価収益率(PER)は14倍、株価純資産倍率(PBR)は1倍です。