コンテクストロジックは衝動買いをさそう人気ショッピングアプリ「WISH」を展開 近くIPOへ
2020年12月11日 07:41
サンフランシスコに本社を置くコンテクストロジック(ティッカーシンボル:WISH)は「WISH(ウィッシュ)」というショッピングアプリを展開している会社です。今度IPOします。
普通アマゾンだと自分が欲しいアイテムが予め分かっていて検索により自分の欲しい商品に辿りつきます。
これに対してWISHはインスタグラムやTikTokとおなじノリで勝手にWISHが表示するいろいろな商品のインプレッションを見て(あ、これ面白いな!)とか(あ、この商品が欲しいな!)という風に衝動買いを誘う仕組みになっています。
マーチャンツの立場からすればどんなに自分が良いデザインの商品や面白い商品を持っていたとしてもアマゾンの1ページ目に表示されない限り商品が埋もれてしまいます。つまり自分の商品を消費者に発見してもらうのがとても難しいのです。
WISHを使っている大半の消費者は、何か買いたいものがあるからWISHを覘くのではなくて、ひまつぶしでWISHアプリに行きます。WISHのアルゴリズムが、そのスマホ・ユーザーの過去のビヘイビアから関心を持つであろうと思う商品をどんどん表示してゆくわけです。そういう意味ではレコメンドの仕方はTikTokのアルゴリズムに相通じるものがあると言えるでしょう。
WISHはモバイル・ファーストのデザインとなっており、極めてパーソナライズドされた商品表示を行うことで「宝探し」の感覚を喚起します。
マーチャンツにとっては自分の商品を発見してもらうことがしやすいことに加えデータ・インテリジェンスに基づいたWISHからのフィードバックで商品開発をもっとピンポイントで需要に合わせたものにすることが出来ます。さらにユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツやロジスティックス、注文処理ソフトなどの支援もWISHから受けることが出来ます。
WISHは廉価な商品を主に表示する関係で世帯所得の低い人たちがメインのターゲットになっています。顧客のうち28%が年収250万円以下です。年収250万円以上500万円以下は29%となっています。
2019年の売上高は19億ドル、修正EBITDAは赤字の1.27億ドル、純利益は赤字の1.36億ドル、フリーキャッシュフローは赤字の7100万ドルでした。
同社のVCはロシアのDSTです。
今回売出し株数は4600万株、価格設定は22~24ドル、幹事構成はゴールドマンサックス、JPモルガン、BofAとなっています。