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サザン・コッパー ペルー、メキシコなどで銅山を持つ鉱山会社

2020年12月8日 17:39

サザン・コッパー(ティッカーシンボル:SCCO)は1952年に創業された鉱山会社です。同社のオペレーションは垂直統合されており掘り出しから精錬まで自前でやっています。

主力銅山はペルーとメキシコです。会計上の簿価ではメキシコのブエナビスタ銅山が23億ドル、ペルーのトケパラ銅山が21億ドルで同社の事業価値の重要な部分を占めています。

メキシコにおける事業展開は2005年にミネラ・メヒコを買収したことにより始まりました。これに加えてアルゼンチン、チリ、エクアドルで探索を行っています。

銅の確認埋蔵量ベースでは同社は世界最大です。

銅は新しい鉱脈の発見が難しい金属として知られています。とりわけ2009年以降、採算性のある新鉱脈は発見されてないに等しいです。一握りの新鉱脈の発見は、いずれもスケールが小さすぎる、品質が劣悪過ぎるなどの理由で大規模開発に向いていません。

石油の場合、原油価格が上昇すればテキサスのシェール業者がどれだけでも増産できる構造になっているのですが銅の場合は数の限られたグローバル・プレーヤーが秩序だった生産を行っています。また既存の銅山で大幅な増産をするのは大変初期資本を必要とする決断であり、よほど市況が長期に渡って良くならない限り、財務的見地からそれは得策ではないと考えられています。

銅は鉄、アルミニュームに次いで世界で三番目に幅広く使用されている金属で「金持ちの金属(Richman’s metal)」と呼ばれます。その理由は銅が主に建設、電化製品、輸送機械、通信向けに消費されているからです。発展途上国から先進国の仲間入りをしようとする、こんにちの中国のような局面で最も飛躍的に消費が伸びると言われています。

銅は国際市況商品でありロンドンのLME、ニューヨークのCOMEXなどの取引所で取引されています。中国が世界の銅の51%を消費しており、その他アジア諸国の19%を加えると70%がアジアで消費されています。

銅の用途としては建設が43%、電線・電化製品が19%、自動車・輸送機器が19%などとなっています。最近EVの普及が増えていますがEVは普通のガソリン自動車に比べて5倍も銅を使用するそうです。

サザン・コッパーの事業リスクとしては今後、環境保全に対するコスト、銅山のある地元コミュニティーに対する還元の増強などをする必要がある点です。

下は同社の業績です。

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なお今年のコンセンサスEPS予想は$1.89、2021年は$2.65が見込まれています。