バーレはブラジルの鉄鉱石生産会社 鉄鉱石は今年最も上昇幅が大きかった工業金属のひとつ
2020年12月6日 23:53
バーレ(ティッカーシンボル:VALE)は1942年に創業されたブラジルの鉄鉱石生産会社で、鉄鉱石並びにニッケルの生産高で世界最大、同国屈指の優良企業です。
世界の鉄鉱石の過半数は中国で消費されています。中国国内でも鉄鉱石は少し採れるのですが品質が劣悪なため自動車や高層ビル向け鋼材を作る鉄鉱石はもっぱらオーストラリアとブラジルから輸入されています。
つまりバーレの株式に投資するということはとりもなおさず中国のインフラストラクチャ建設や自動車産業の発展に投資することに他なりません。
鉄鉱石の価格は年初来+48%で、銅(+26%)などを抑え、もっとも今年高騰した工業金属となりました。
11月の中国の製造業購買担当者指数は54.9と好調で新型コロナ発生後の世界の景気回復の先頭を走っています。

バーレの売上高のうち79.9%は鉄鉱石であり、残りはニッケルが11.3%、銅が5.1%、石炭が2.7%となっています。
2019年1月にブラジルのミナスジェライス州のブルマジーニョでバーレの所有するダムが決壊し、270人の死者を出す惨事になりました。その補償金としてバーレは26億ドルをこれまでに払いました。
同社の2019年の一株当たり利益(EPS)が赤字に転落しているのはそのためです。

なおコンセンサス予想では2020年のEPSは$1.79、2021年は$2.48が見込まれています。